防犯カメラを運用する上で重要なのが夜間の撮影です。なぜなら高解像度の防犯カメラを導入する上で夜間になると、映像が劣化しますのでせっかく高解像度のカメラを導入しても、意味をなさない可能性もあります。いわゆる赤外線暗視撮影と呼ばれる撮影ですと大幅に画質が劣化しますので、注意が必要です。さて今回はフルカラーカメラと呼ばれる夜間でもカラーで撮影できる防犯カメラについて解説いたします。
赤外線暗視とフルカラーの違い
赤外線暗視カメラとは夜間0ルクス環境下においても暗視撮影が可能な機能です。赤外線という不可視光を対象に照射することによって、その反射した光をセンサーで捉えて撮影しますので暗視撮影が可能になります。赤外線暗視撮影をする場合、モノクロ撮影になりますので解像度が落ちますので録画映像に影響が出てきます。
そのため夜間も高解像度で撮影できる防犯カメラが求められています。そこでご紹介したいのがフルカラーの防犯カメラです。フルカラー防犯カメラとはその名の通り、夜間でもフルカラーで撮影することができる防犯カメラです。フルカラー防犯カメラであれば、高解像度の防犯カメラでも夜間も同じように撮影することができますのでおすすめです。フルカラーとは夜間もカラーで撮影することによって24時間カラー撮影ができるという意味となります。
ホワイトLED
フルカラーカメラはホワイトLEDと呼ばれるライトが点灯しますので、周囲を明るく照らすことでフルカラーで撮影できるのが特徴です。白色LEDは100ルーメンから500ルーメンほどの明るさになっており、センサーライトとしても活用できるのが特徴です。ホワイトLEDが点灯することで周囲を明るく照らすことで、防犯カメラの映像カラーになるのに加えて周囲を明るく照らしますので防犯効果も高く、犯罪抑止力を高める効果も期待できます。
スターライトセンサー
防犯カメラのイメージセンサーでスターライトセンサーと呼ばれているものがあります。スターライトセンサーは、ソニーが開発したイメージセンサーで多くの防犯カメラで採用されているセンサーです。正式名称はSTARVIS 2センサーと呼ばれています。スターライト防犯カメラとは低照度環境下においてカラーで撮影ができるイメージセンサーです。フルカラー防犯カメラにも採用されているイメージセンサーです。低照度かいわゆる光の少ない場所でもカラーで撮影できるので高価ではありますが、フルカラー防犯カメラに採用されているセンサーです。
ソニーイメージセンサー特設URL
https://www.sony-semicon.com/ja/technology/security/index.html
センサーライトの併用
防犯カメラとセンサーライトを併用することでも、効果を発揮します。防犯カメラに白色LEDが付いているものがあるとは前述しましたが、センサーライトを防犯カメラの近くに設置するだけで、夜間映像はフルカラーで撮影することができます。センサーライトは電池式のものから、コンセントから電源を送るタイプまで様々なタイプがあります。明るければ明るいほどフルカラーとして効果がありますのでおすすめです。センサーライトにもバッテリータイプやAC電源タイプなど様々なタイプがありますので、設置環境によって選ぶようにしましょう。
画像補正機能
フルカラー防犯カメラには画像補正機能として電子感度アップ機能があります。電子感度アップとは電子的にイメージセンサーの感度を上げる機能です。電子感度アップを使うことで、夜間もカラーで撮影することができます。しかし反面、画質が劣化するというデメリットもありますので、使用には注意が必要です。
フルカラーカメラの想定シーン
フルカラーカメラは様々な場所で使われますが、特に想定されるのは街灯の付いている住宅街や駐車場です。フルカラーカメラは完全な暗視撮影はできませんので、街灯やセンサーライトなどの明かりが必要です。これらの明かりがないとフルカラーで撮影することができませんので注意してください。明かりがまったく場所については従来の赤外線暗視カメラが必要になりますが、最近ではフルカラーと赤外線の両方が使える防犯カメラも登場しました。使用する場所に合わせて選ぶようにしてください。