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防犯カメラのPIRセンサーとは、動体検知やモーション検知との違いを解説します

防犯カメラにはPIRセンサーを搭載しているカメラがあります。PIRセンサーとは聞きなれない言葉ではありますが、よく聞くモーションセンサーとは違うセンサーです。似たような言葉として取り扱われていますが、実際は全然違う機能になりますので、今回はそんなPIRセンサーについて解説いたします。

PIRセンサーとは

PIRセンサーとはPassive Infrared Rayの略で人感センサーとも呼ばれています。受動的な赤外線センサーとなり、警備装置や防犯カメラに使われているセンサーです。以前、別の記事にもまとめた低消費電力カメラにも使われているセンサーとなります。PIRセンサーの仕組みとしては温度差を検知するセンサーです。センサーの範囲、壁の温度を検知している際に人が通ることで壁の温度と人の温度差がでてきますので検知します。PIRセンサは電力の消費量が少ないので乾電池で動くものもあり、警備システムとして建物に設置されることが多いです。

PIRセンサーのメリット、デメリット

PIRセンサーのメリットとしては常時録画する必要がなく、人や車が通った時のみ検知しますので、無駄な録画データを節約することができます。録画データをチェックする際も必要なデータのみを選びだしてみることができますので効率よくチェックすることもできます。

デメリットとしては気温差による誤作動が発生するという点です。冬場はいいのですが、夏場になると気温が上がるため温度差が少なくなり、誤動作が起きやすくなりますので注意が必要です。人通りが多い場所などは検知しすぎますので設置する場所や角度など気を付けましょう

設置する際の注意点

設置する際の注意点としては、設置する高さと角度です。高い位置に設置すれば広範囲を効率よく監視できますが、高すぎると無駄なところも入ってしまうので、高すぎると誤検知が増えてしまいますので、バランスを見て設置することが重要です。遮蔽物を回避することも重要です。PIRセンサーはセンサー前の温度差を検知しますので、遮蔽物があると上手く作動しませんので、遮蔽物に当たらないように設置することが重要です。またカメラの場合はプライバシーにも配慮する必要があります。撮影したくない場所が画角に入らないよう注意しましょう。

PIRセンサーが反応するもの

PIRセンサーはどのようなものに反応するのでしょうか?前述したように熱の温度差を検知するPIRセンサーなので、熱を発しているものには全て反応します。人や動物はもちろんですし、他の熱を発しているものも検知する性質を持っています。例えば自動車も熱を発していますし、日光や光も検知してしまうのです。PIRセンサーを搭載しているカメラが人がいないのに反応してしまうのはセンサーの性質上しかたがないことだと言えます。暖房器具がおいてあればセンサーが反応しますのでPIRセンサーが設置してある場所の周囲には暖房器具を置かないようにするなど工夫が必要です。

PIRセンサーとモーションセンサーの違い

PIRセンサーは熱を検知するのに対して、モーションセンサーは動きを検知します。モーションセンサーは映像の中の差分を検知します。一コマ前の映像と現在のコマの映像の違いを検知します。そのためPIRセンサーに比べてより検知しやすいセンサーとなります。モーションセンサーでよくある誤検知としては映像ノイズがあります。夜間になると映像ノイズが乗りやすくそのようなノイズを動体と誤検知してしまいます。感度設定とエリア設定によって誤検知を減らす工夫が必要です。

最適な防犯カメラを選びましょう

様々な防犯カメラがある中で選ぶ際には目的にあった防犯カメラを選ぶようにしましょう。今回の記事がそんな防犯カメラ選びの参考になれば幸いです。