病気に流行の季節があるように、犯罪にも「増えやすい時期」があります。
空き巣が一年中均等に発生しているわけではなく、特定の季節や時期に件数が増える傾向があることはデータでも確認されています。そしてそれは、偶然ではありません。私たちの生活パターンが季節によって変化し、その変化を侵入犯が利用しているという構造があります。今回は、季節と空き巣の関係を「犯人の心理」から読み解きます。
最も被害が多いのは「秋」——10月をピークに増加
法務省や警察庁の統計によると、住宅を対象とした侵入窃盗の認知件数は、10月から12月にかけてもっとも多くなる傾向があります。なかでも10月が月別のピークとなることが多く、「空き巣の秋」とも言われます。
引用元:https://www.alsok.co.jp/person/recommend/1034/(ALSOK「泥棒被害が一番多い曜日は?空き巣や強盗が好む時間帯や時期も解説」)
なぜ秋なのか。理由は複数重なっています。
ひとつは、行楽シーズンであること。紅葉狩り、運動会、スポーツ観戦、家族旅行——秋は一年のなかでも外出の機会がもっとも多い時期です。家を長時間・長期間空ける回数が増えれば、それだけ侵入できるチャンスが増えます。
もうひとつは、気候が過ごしやすいことです。夏の暑さが和らぐと、窓を開けて換気をする習慣が戻ります。「ちょっとコンビニに」「ゴミ出しだけ」という短時間の外出で窓を開けたままにする——この油断が、侵入犯にとっての隙になります。
さらに、日没が早まることも影響します。夕方5時を過ぎると辺りが暗くなり、照明のついていない家は「留守」と外から一目でわかる状態になります。これが犯人の留守確認を容易にします。
「お盆」と「GW」——長期不在が集中する時期
秋に次いで被害が増えやすいのが、8月のお盆と5月のゴールデンウィークです。これらの時期に共通しているのは「帰省・旅行で家を長期間空ける家庭が一斉に増える」という点です。
侵入犯にとって、長期不在の家は最上の標的です。下見の段階で「この家は数日間、誰もいない」とわかれば、時間をかけてじっくり作業できます。急ぐ必要がないぶん、より確実に、より多く盗むことができます。
連休前後には郵便物が溜まる、宅配の不在票が重なる、庭に変化がないといった「不在のサイン」が積み重なります。犯人はこのタイミングを逃さず、連休に入る前後で犯行を計画します。
「年末」——現金と油断が重なる時期
年末も被害が増えやすい時期として知られています。背景にあるのは、現金の保管量が増えるという事情です。年末年始はATMの利用が制限される時期でもあるため、例年より多めに現金を手元に置く家庭が増えます。クリスマスや正月のイベント費用、お年玉の準備なども重なります。
引用元:https://www.ksos-web.jp/homesecurity/column/security/10025209_9658.html(関電SOS「空き巣の秋」)
犯人はこうした「家の中に現金がある確率が高い時期」を意識して犯行に臨むことがあります。盗む対象が多い、かつ家を空ける機会も増える——この二つが重なる年末は、侵入犯にとって特に「収益性の高い時期」になります。
「梅雨・雨の日」も要注意
意外に思われるかもしれませんが、雨の日や梅雨の時期も侵入犯が活動しやすい環境のひとつです。
外出する人が減り、傘や帽子で顔が隠れ、雨音で物音がかき消される——これらすべてが「見られにくい・聞かれにくい」という条件を整えます。周囲の人目が届きにくくなり、侵入作業中の音も気づかれにくいという点で、犯人にとって好都合な気象条件です。
梅雨の季節は施錠が甘くなりやすい(換気のために窓を開けがち)という住民側の傾向も重なります。
季節が変わるたびに「防犯のスイッチ」を入れ直す
こうした傾向を知ると、防犯対策は年間を通じて一定でいいわけではないことがわかります。季節ごとにリスクのポイントが変わるため、対策の重点も変わります。
秋の行楽シーズンには「外出前の施錠確認と、長期不在時の郵便物管理」を徹底する。お盆・GW前には「帰省前に全窓・全ドアの施錠を確認し、防犯カメラの動作確認も行う」。年末には「現金の保管場所を見直し、外から室内が見えにくい状態を確保する」。こうした季節に合わせた意識の切り替えが、日常の防犯をより実効的なものにします。
防犯カメラは365日動き続けていますが、住む人の意識は季節によって動いたり止まったりします。「今は大丈夫な時期」という感覚が、実は最も危ない瞬間かもしれません。
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