防犯ブログ

家にいるときも侵入される|「居空き」「忍込み」という手口

侵入窃盗というと、留守を狙った空き巣を思い浮かべます。

しかし、家に人がいる状態での侵入も実際に起きています。居空き、忍込み——こうした呼び方がされる手口です。

この記事では、在宅中の侵入について整理します。

3つの分類

まず、用語を確認しておきましょう。

空き巣——留守中を狙って侵入する手口です。侵入窃盗のなかで最も多いとされています。

居空き——家人が在宅しているものの、就寝中以外の時間に侵入する手口です。家事をしている、庭に出ている、2階にいる——こうした隙を狙います。

忍込み——家人が就寝中に侵入する手口です。夜間から明け方にかけて発生します。

警察の統計でも区分されている——これらは別々の手口として集計されています。

それぞれ対策が異なる——在宅していることが、必ずしも安全を意味しないということです。

居空きが起こる状況

日常のなかの隙です。

2階にいるとき——1階の様子はわかりません。音も届きにくくなります。

庭にいるとき——玄関や裏口が無施錠のまま、外に出ていることがあります。

掃除や洗濯中——家事に集中していると、周囲への注意が薄れます。

入浴中——水音で物音が聞こえません。

テレビを見ているとき——音が出ている状況では、異変に気づきにくくなります。

在宅していることが油断につながる——「家にいるから大丈夫」という感覚が、施錠を緩めます。

忍込みが起こる状況

就寝中の話です。

全員が寝ている時間——深夜から明け方にかけてです。

窓を開けて寝ている——特に夏場、暑さで開けたまま眠ることがあります。

1階の窓——就寝中の侵入では、1階からの経路が使われることが多くなります。

寝室以外の部屋——リビングや和室の窓が開いていれば、そこから入られます。

物音に気づかない——熟睡していれば、多少の音では起きません。

最も危険な手口——就寝中に鉢合わせすれば、相手も動揺します。暴力に発展するリスクが高い状況です。

在宅中の施錠

最も基本的な対策です。

在宅中も施錠する——玄関、勝手口——出入りがない時間帯は、閉めておくべきです。

2階にいるときは特に——1階の施錠を確認してから上がる習慣をつけましょう。

庭に出るとき——短時間でも、玄関を開けたままにしないでください。

入浴前——全ての施錠を確認してから入る。これを習慣にすると安心です。

来客後——人が帰った後、施錠されているか確認します。

費用はかからない——習慣の問題です。最も効果的で、最も手軽な対策といえます。

就寝前の確認

夜のルーティンです。

全ての窓を確認する——換気のために開けた窓を忘れていないか。

1階を重点的に——就寝中の侵入では、1階からの経路が多くなります。

シャッター・雨戸——設置されているなら、閉めて施錠します。

チェックリスト——確認する場所を書いたメモを貼っておくと、漏れが減ります。

担当を決める——家族がいる場合、誰が確認するかを明確にしておきます。

夏場の換気——暑さで開けたい場合、換気ロック機能付きの補助錠を使えば、開けた状態で施錠できます。

夏の防犯については、こちらの記事で詳しく解説しています。 → 夏の防犯で気をつけたいこと|窓を開ける季節ならではのリスク

気づくための仕組み

在宅中だからこそ有効な対策です。

窓の開閉センサー——開けられたときにアラームが鳴ります。就寝中でも気づける可能性が高まります。

振動センサー——ガラスが割られた際に作動します。

防犯砂利——敷地を歩く音で気づけます。ただし、窓を閉めていれば聞こえにくくなります。

センサーライト——外が明るくなれば、室内からも変化がわかります。

カメラの通知——スマートフォンに届く設定であれば、就寝中でも音で気づく可能性があります。ただし、通知音を切っていれば意味がありません。

在宅中は音が重要——留守中と違い、その場にいるからこそ、気づかせる仕組みが機能します。

センサー機器については、こちらの記事で詳しく解説しています。 → カメラ以外のセンサー機器|「気づく」ための仕組みを知る

鉢合わせたらどうするか

最も考えたくない状況ですが、想定しておく価値はあります。

身の安全が最優先——金品を守ろうとしないでください。

抵抗しない——相手が動揺していれば、何をするかわかりません。

逃げる——可能であれば、その場を離れます。別の部屋、外——安全な場所へ移動してください。

大声を出す——周囲に知らせる効果があります。相手を退去させる可能性もあります。

110番する——安全が確保できたら、すぐに通報します。

家族で共有する——「こういうときはこうする」——事前に話し合っておくと、とっさの判断がしやすくなります。

子どもへの説明——年齢に応じて、逃げること、助けを呼ぶことを伝えておきましょう。

玄関からの侵入も

窓だけではありません。

無施錠の玄関——在宅中は鍵をかけない家庭もあります。これは非常に危険です。

ドアを開けさせる手口——宅配、点検、道を尋ねる——口実で開けさせ、そのまま押し入るケースがあります。

インターホンで確認する——ドアを開ける前に、相手を確かめてください。

ドアチェーン——開けて応対する場合も、かけたままにする習慣が有効です。

カメラ付きインターホン——室内から顔を見て判断できます。

訪問者への対応については、こちらの記事で詳しく解説しています。 → 訪問販売・点検商法の断り方|玄関先で身を守るための対応マニュアル

高齢者世帯での注意

特に配慮が必要な場合です。

日中一人になる時間——家族が仕事で出かけている間、実質的に一人暮らしと同じ状況です。

聴力の低下——物音に気づきにくくなることがあります。

とっさの行動——逃げる、助けを呼ぶ——身体的に難しい場合があります。

緊急通報装置——ボタン一つで連絡できる仕組みがあれば、安心材料になります。多くの自治体で貸与制度があります。

家族との連絡——定期的に連絡を取る習慣があれば、異変に気づける可能性が高まります。

高齢者の住まいについては、こちらの記事で詳しく解説しています。 → 高齢の親が一人で暮らす家|防犯と安全を両立させる住まいの見直し

在宅中でも見られている

外から観察される要素です。

在宅がわかる——照明、車、洗濯物——家にいることは外から判断できます。

どこにいるかもわかる——2階の電気だけ点いている、リビングだけ明るい——部屋の使用状況が見えます。

生活音——テレビの音、掃除機の音——外に漏れていれば、何をしているか推測できます。

カーテンの活用——室内の様子を見せない。基本的な対策です。

それでも在宅は抑止になる——人がいることは、犯行のリスクを高めます。空き巣が多数を占めるのは、このためです。

夏場と冬場の違い

季節による変化です。

——窓を開ける機会が増えます。忍込みのリスクが高まる季節といえます。

——窓を閉め切るため、外の音が聞こえにくくなります。気づく機会が減ります。

暖房・冷房の音——室内の機器の音で、物音が紛れることがあります。

日照時間——冬は暗い時間が長く、犯行の機会が増えるという見方もあります。

季節ごとに確認する——年に数回でも、対策を見直す機会を持つとよいでしょう。

まとめ

侵入窃盗は、留守中だけの問題ではありません。居空き・忍込み——在宅している状態での侵入も、実際に発生しています。

最も重要な対策は、在宅中も施錠することです。2階にいるとき、庭に出るとき、入浴中——こうした隙を作らない習慣が基本になります。

そして、就寝前の確認。特に1階の窓は、重点的に見てください。夏場に換気したい場合は、換気ロック機能付きの補助錠を使えば、開けた状態で施錠できます。

在宅中だからこそ、気づくための仕組みが有効です。開閉センサーや振動センサーであれば、就寝中でも異変を知らせてくれます。

そして、万が一鉢合わせた場合は、身の安全を最優先に。金品を守ろうとせず、その場を離れて通報してください。

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