屋外用の防犯カメラは雨や風にあたる環境になりますので、防水機能を持っている必要があります。防水機能とは程度の違いで設置できる場所も変わってきます。今回はそんな防犯カメラの防水性能について解説いたします。
IP性能
防水性能のレベルはIP○○という数字によって定義されています。この〇〇という部分に数字で表記されているのがIP性能と呼ばれています。IP性能は以下のように定義されています。
防水性能を表しているのがIPX5となり以下のような基準となります。等級5はあらゆる方向からの噴流に対して保護されているとなっています
0 – 保護されていない
1 防滴I 垂直に滴下する水に対して保護されている
2 防滴II 15°以内で傾斜しても垂直に滴下する水に対して保護されている
3 防雨 60°以内の散水に対して保護されている
4 防まつ あらゆる方向からの水の飛沫に対して保護されている
5 防噴流 あらゆる方向からの噴流に対して保護されている
6 耐水 あらゆる方向からの暴噴流に対して保護されている
7 防浸 規定の圧力、時間で水中に沈めても影響がないように保護されている
8 水中 製造者によって規定される条件に従って、潜水状態での使用に対して保護されている
防塵性能を表しているのがIP6Xとなり以下のような基準となります。等級6は
防塵性能を表しているのがIP6Xとなり基準となります。6は耐塵(粉塵が内部に入らない)となります。
0 保護されていない
1 直径50mmの固形物が内部に入らない
2 直径12.5mmの固形物が内部に入らない
3 直径2.5mmの固形物が内部に入らない
4 直径1.0mmの固形物が内部に入らない
5 防塵(若干の粉塵の侵入があっても所定の動作および安全性をを阻害しない)
6 耐塵(粉塵が内部に入らない)
防犯カメラで主流となっているのはIP65やIP66ぼIP等級となりますので、末尾の数字が大きければ大きいほど防水性能が高いという事になっております。
IP性能と設置場所
IP性能を元に設置場所を考える場合は、IP65であれば軒下を推奨します。軒下であれば直接、雨はかかりません、IP66以上であれば、直接に雨が掛かる場合でも問題なく使用することができます。屋外で使用するということは、台風などの災害もある可能性がありますのでIP性能が高いものを選ぶようにしましょう。
また寒冷地や特殊な温度環境で使うことによって結露が発生する可能性がありますが、結露はカメラ内部の水分が原因となりますので、気密性が低いと結露が発生しやすくなりますのでIP性能が高いカメラはそれだけ結露が発生しにくいということでもあります。購入前にチェックするようにしてください