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防犯カメラをポケットWIFIで使う場合の注意点について解説します

ポケットWIFIとはSIMカードを内蔵したモバイル型のWIFI通信端末です。とても便利で旅行や出張に持ち運べる機器としては需要があります。とても便利な反面、防犯カメラで使用したいという話しもありますので、今回は防犯カメラをポケットWIFIで使う場合のメリットや注意点について解説いたします。

防犯カメラ×ポケットWIFI

防犯カメラをポケットWIFIで使う場合に注意点があります。まず原則としてポケットWIFIは利用が可能です。インターネット通信ができるポケットWIFIであれば問題ありません。最近では通信量も無制限のプランが登場しましたので、利用するにはとても便利だと言えます。

注意点ポケットWIFIはモバイル端末として移動しながら使うことが一般的ですので、一時的にスリープモードなりますので、その場合に通信が途切れてしまいます。電源を接続した状態で、使えるポケットWIFIを選ぶようにしましょう。

またSIMカードを内蔵することができる防犯カメラも登場しました。SIM内蔵であればポケットWIFIを用意することなくカメラのみで通信することができます。最近、増えている防犯カメラの種類です。

使えないポケットWIFI

それではどういったポケットWIFIが使えないのでしょうか?過去の経験を元に使えないポケットWIFIの特徴としましては、グローバルIPアドレスがないポケットWIFIです。少し専門的な言葉ですが、提供事業者による専用のインターネット回線を利用している場合、VPNと呼ばれる閉域ネットワークを利用します。このような場合は防犯カメラの映像を見るような大容量通信は遮断するような仕組みになっており防犯カメラが使えないということがあります。

またIPv6に対応していない防犯カメラもありますので注意が必要です。インターネットをする際にグローバルIPアドレスが割り当てられます。その際にIPv4アドレスが割り当てられていたのですが、IPV4アドレスが枯渇する問題が発生しました。その際にIPv6アドレスが割り当てられるのですが、このIPv6アドレスに対応していない防犯カメラがありますので、まれに設定しても使えないということがあります。

ポケットWIFIを選ぶ際の注意点

ポケットWIFIを選ぶ際の注意点としては、まずは容量です。容量とは通信量がどれくらい必要なのか、を決めたもので、毎月500MB~無制限のプランまで幅広くあります。そんな中で、どれくらいの容量を選べばいいのかとも思いますが、例えば以下の設定値の防犯カメラの場合、大体3GBの容量で1日約30分間の映像を見ることができます。参考にしてください。

画質:1920×1080P、圧縮:H.265、フレームレート:5FPS、ビットレート:256kbps

次に重要なのがビットレートです。ビットレートとは1秒間にどれくらいのでパケットを送信するかのう目安ですが、例えば256kbpsの場合は1秒間に256KBのデータを送ります。この帯域が決まっている場合は容量の大きいデータは送れませんので注意が必要です。高画質のカメラの場合、256kbps~2048mbpsを幅広く使用する防犯カメラや用途に合わせて通信帯域も検討する必要がありますので注意してください。

そのため複数台のカメラを同時に視聴したい場合などは、充分な帯域がないと難しいので、ポケットWIFIは向いておりません。そうした場合は光回線を使った遠隔監視をすることをおすすめします。光回線は1ギガ以上の高速通信が可能になりますので、複数台の防犯カメラを使用する場合は、光回線をおすすめします。

防犯カメラポケットWIFIで運用

防犯カメラをポケットWIFIで運用するメリットはお分かり頂けたかと思います。注意点も多くありますので、購入の場合はそうした点に注意しながら導入するようにしましょう。導入してしまうと買い替えも難しくなるので、事前によく検討した上で購入するようにしてください。