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防犯カメラの遠隔監視機能DDNSとは?取り扱いの注意点とメリットを解説します

防犯カメラで遠隔監視をする際の機能の一つにDDNSと呼ばれるものがあります。最近ではあまり使われることがなくなった機能ですが、DDNSを使うことで得られるメリットも多くあり使われる現場もあります。今回はそんなDDNSシステムについて開設いたします

DDNSとは

インターネットをする際にはDNSサーバーと呼ばれるIPアドレスを案内するサーバーが存在しています。別名お名前サーバーと呼ばれています。DDNSとはダイナミックDNSの略で動的に変化するグローバルIPアドレスを紐付けておく仕組みです。基本的にはグローバルIPアドレスがないとインターネットでの遠隔監視はできませんが、グローバルIPアドレスが変わってしまうと遠隔監視ができなくなってしまうのでDDNSシステムにすることによって遠隔監視ができるようになります。

ルーター設定が必要

DDNSシステムを使用する場合はルーターにて設定が必要です。通常インターネットを使用する際は、使用されるデータに合わせてポートが利用されます。例えばインターネットを見る際に使われるhttpプロトコルは80番ポートが使われています。普段、見ることがないので意識することはありませんが基本的にはこのポートを使用しなければ、インターネットを使用することはできません。防犯カメラの遠隔監視をする際にもメーカーが指定するポートを利用するのですが、ルーターにおいてこのポートを使用するために設定を入れる必要があります。それがポート開放やポート転送と呼ばれる設定が必要になります。ルーターの型番とポート開放と入れて検索すれば、ポート開放の方法がインターネットで確認することができます。

DDNSを使う場合の注意点

DDNSを使用する場合の注意点としては、グローバルIPアドレスはIPv4のみ対応となっています。IPv4とは3桁の数字を4つ並べた12桁の数字のIPアドレスです。IT機器が普及したことによって近年はIPv4アドレスが枯渇するという問題が起こり、数字とアルファベットを含めたアドレスを構成したIPv6アドレスが登場しました。DDNSはIPv4アドレスにしか対応しておりませんので、注意が必要です。グローバルIPアドレスの確認方法はプロバイダーに確認が必要です。

IPv4とIPv6とは NTTコミュニケーションズ出典

https://www.ntt.com/business/services/network/internet-connect/ocn-business/bocn/knowledge/archive_116.html

また二重ルーターに注意が必要です。ルーターが便利だからといってどんどん増やしていくと二重ルーター状態になります。二重ルーター状態になるとポート開放をしてもDDNSシステムが使えなくなりますので事前に現場のルーターのネットワーク環境を調べてからDDNSシステムを導入する必要があります。二重ルーターによるループが発生するとインターネットそのものが出来なくなるなどのトラブルが発生しますので設定する際は設置業者に依頼するようにしましょう。

遠隔監視のご相談は当店へ

今回解説しましたDDNSは今ではほとんど使わなくなっている機能ですが、現場環境によっては使う場合もあります。防犯カメラの遠隔監視を検討されている方はぜひお問い合わせください。