防犯ブログ

不法投棄監視に使える防犯カメラとは?電源不要のソーラーバッテリーカメラ

山林・農地・河川敷・空き地・駐車場・マンションのゴミ置き場など、日本各地で不法投棄が後を絶ちません。被害を受けた土地の所有者や管理者が、処理費用と手間を一方的に負担させられる理不尽な現実があります。しかし「電源がない」「インターネット回線がない」という理由から、本来カメラを設置すべき場所に設置できないケースが多く存在します。

本記事では、不法投棄の現状・防犯カメラを活用するメリットとデメリット・そして電源工事が不要なソーラーバッテリーカメラを不法投棄対策として活用する方法まで詳しく解説します。

目次

1. 不法投棄の現状と実例

不法投棄とは・罰則について

不法投棄とは、廃棄物処理法で定められた適正な処理方法によらず、許可なく廃棄物を不正に捨てる行為です。廃棄物処理法第25条・第32条により厳しく罰せられます。

  • 個人の場合: 5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方
  • 法人の場合: 3億円以下の罰金

さらに不法投棄された廃棄物の原状回復費用・撤去費用は、投棄者が特定できない場合、土地の所有者・管理者が負担する義務が生じます。つまり何も悪いことをしていないのに、気づいたら自分の土地にゴミが山積みになっており、多大な費用を負担させられる被害が実際に起きています。

参考: e-Gov法令検索「廃棄物の処理及び清掃に関する法律 第二十五条、第三十二条」 https://laws.e-gov.go.jp/law/345AC0000000137

環境省の統計データ

環境省が毎年実施している「産業廃棄物の不法投棄等の状況」調査によると、産業廃棄物の不法投棄件数・投棄量は依然として高水準で推移しています。一般廃棄物(家庭ゴミ・粗大ゴミ)の不法投棄は統計に表れない件数も多く、自治体・土地所有者が日々対応に追われているのが実態です。

参考: 環境省「産業廃棄物の不法投棄等の状況について」 https://www.env.go.jp/recycle/waste/ill_dum/

よくある不法投棄の実例

【実例①】農地・山林への大量投棄 使用済み家電・タイヤ・建築廃材などが人目につきにくい農道沿いや山林の入口付近に大量に捨てられるケースです。土地の所有者が気づいた時には数百万円規模の撤去費用が発生することもあります。犯人は夜間・早朝に軽トラックで乗り付け、短時間で投棄して立ち去るパターンが多く、目撃者がいないため特定が非常に困難です。

【実例②】マンション・アパートのゴミ置き場への不法投棄 集合住宅のゴミ置き場に、住民以外の通行人や近隣住民が家庭ゴミ・粗大ゴミ・事業系ゴミを無断で投棄するケースです。収集日以外の投棄・分別ルールの無視・大型の粗大ゴミの放置など、管理組合や管理会社が対応に苦慮しています。悪臭・害虫の発生で他の住民からクレームが入るという二次被害も起きています。

【実例③】空き地・駐車場への繰り返し投棄 一度不法投棄が発生した場所は「ここに捨てても大丈夫」という認識が広まり、繰り返し被害を受ける「ゴミのたまり場」になりやすいという特性があります。特に空き地・未使用の私有地・閉鎖した工場跡地などは長期間放置されやすく、被害が深刻化する傾向があります。

【実例④】河川敷・公園への投棄 公共の河川敷や公園に家電製品・タイヤ・建材が捨てられるケースも多く、自治体が撤去・清掃費用を負担しています。冷蔵庫・洗濯機などの家電製品には家電リサイクル料金が必要なため、費用を嫌がった人物が不法投棄するケースが後を絶ちません。

2. IPカメラ(ネットワークカメラ)とは

IPカメラとは、インターネットプロトコル(IP)を使ってネットワーク経由で映像を送受信できる防犯カメラのことです。ネットワークカメラとも呼ばれ、従来のアナログカメラとは異なり、スマートフォンやパソコンから場所を問わずリアルタイムで映像を確認・録画できます。

接続方式の種類

WiFi(無線LAN)接続 WiFiルーター経由で無線接続する方式です。配線工事が不要で手軽に設置できます。ただし電波の届く範囲内にしか設置できないため、建物から離れた農地・山林・広い駐車場などでは利用が難しい場合があります。

有線LAN(PoE)接続 LANケーブル1本でカメラへの給電と映像伝送を同時に行う方式です。通信が安定しており、長期間の安定稼働に向いています。複数台を組み合わせたシステム構築に適しており、工場・倉庫・施設などの本格的なセキュリティに使われます。

LTE(SIMカード)接続 携帯電話の電波(4G/LTE)を使って通信する方式です。WiFiや有線LANが届かない場所でも、携帯電波さえ届けば設置・運用できます。農地・山林・河川敷など不法投棄が発生しやすい遠隔地への設置に特に有効です。

ワイズセキュリティでは有線LAN(PoE)対応の業務用IPカメラ**「X-Proシリーズ」**を取り扱っています。5MP高解像度・エッジAI・IP66防水・2年保証の業務用モデルです。

➡ X-Pro IPカメラシリーズはこちら:X-Pro (IPカメラ)

3. 不法投棄対策に防犯カメラが求められる背景

「見ていない場所」が狙われる

不法投棄の犯人が最も利用するのが、人目につかない時間帯と場所です。夜間・早朝・人通りの少ない週末などに短時間で投棄して立ち去るパターンが多く、目撃者がいなければ犯人の特定はほぼ不可能です。人の目が届かない農地・山林・無人駐車場などは、不法投棄の「格好の標的」となっています。

被害が繰り返される「ゴミのたまり場」問題

一度不法投棄が発生した場所は、その後も繰り返し被害を受けやすいという特性があります。「以前捨てられていた場所」という認識が広まり、次第にゴミが集まる場所になってしまうのです。この悪循環を断ち切るには、「常に監視されている」という環境を作ることが最も効果的です。

証拠がなければ犯人を特定できない

不法投棄の犯人を特定して法的措置を取るためには、「誰が・いつ・どのような方法で投棄したか」を証明できる証拠が必要です。目撃証言だけでは立証が難しく、防犯カメラの映像が最も確実な証拠となります。警察や自治体への相談・被害届の提出においても、映像記録の有無が対応の可否を大きく左右します。

電源・インターネット環境がない場所が多い

不法投棄が発生しやすい農地・山林・河川敷・空き地などは、電源コンセントやWiFiルーターが存在しないケースがほとんどです。「防犯カメラを設置したくても、電源が取れないから設置できない」というケースが多く、これが不法投棄対策の大きな障壁となってきました。この問題を解決するのがソーラーバッテリーカメラです。

4. 防犯カメラを導入するメリット

① 犯罪抑止効果

防犯カメラが設置されていることを看板や掲示で周知することで、「ここは監視されている」という強い心理的プレッシャーを与えます。不法投棄を試みようとする者は「映像で特定される」と判断し、犯行を諦める可能性が高まります。実際に防犯カメラを設置した後、不法投棄が大幅に減少したというケースは各地で報告されています。

② 証拠映像の確保・犯人特定

万が一投棄が行われた場合でも、録画映像から車両のナンバープレート・人物の特徴・投棄した時刻を確認できます。警察への被害届・自治体への報告・民事上の損害賠償請求において、映像は最も強力な証拠となります。

③ 繰り返し被害の防止

「この場所にはカメラがある」という認識が広まることで、一度被害を受けた場所が再び狙われるリスクを大幅に低減できます。カメラの設置は投棄被害の悪循環を断ち切る最も効果的な手段のひとつです。

④ リモートで監視できる

スマートフォン対応のIPカメラであれば、現場から離れた自宅や会社にいながらリアルタイムで映像を確認できます。AI動体検知機能と組み合わせることで、不審な動きを検知した瞬間にスマートフォンへ通知が届くため、即座に対応できます。広い農地や管理が難しい遠隔地の土地でも、スタッフを常駐させずに監視体制を維持できます。

⑤ 管理コストの削減

定期的な巡回・清掃作業・撤去費用などのランニングコストと比較すると、防犯カメラの導入コストは長期的に見て費用対効果が高いケースがほとんどです。不法投棄の抑止・早期発見により、処理コストそのものを大幅に削減できます。

5. 防犯カメラを導入するデメリットと対策

① 初期費用・設置工事費がかかる

デメリット: カメラ本体・録画機器(NVR)・設置工事費など、導入時にある程度の初期費用が発生します。有線LAN(PoE)システムでは特に配線工事費用がかかる場合があります。

対策: 屋外の不法投棄監視用途であれば、配線工事不要のソーラーバッテリー+SIMカード対応カメラを選ぶことで初期コストを大幅に抑えられます。工事費ゼロで自分で設置できるため、コスト面のハードルが大きく下がります。

② 電源・インターネット環境が必要(通常のカメラの場合)

デメリット: 一般的な防犯カメラは電源コンセントとWiFiまたは有線LANが必要です。農地・山林・空き地など電源がない場所には通常のカメラは設置できません。

対策: ソーラーパネル+リチウムイオンバッテリーを搭載したソーラーバッテリーカメラを選ぶことで電源工事が不要になります。さらにSIMカード対応モデルであればWiFiも不要で、携帯電波が届く場所ならどこでも設置できます。

③ 悪天候・日照不足によるバッテリー切れリスク

デメリット: ソーラーバッテリーカメラは日射量に依存するため、長雨・梅雨・冬季の日照不足が続くとバッテリーが消耗するリスクがあります。

対策:

  • ソーラーパネルを南向き・日当たりの良い角度に設置する
  • バッテリー残量通知機能付きモデルを選び、定期的に残量を確認する
  • AIによる人感センサー録画を活用し、常時録画を避けて消費電力を抑える

④ カメラの盗難・破壊リスク

デメリット: 不法投棄の犯人がカメラに気づき、破壊または盗難するケースがあります。カメラが壊された際に証拠映像も失われてしまうリスクがあります。

対策:

  • カメラは手が届きにくい高い位置(3〜4m以上)に設置する
  • クラウド録画に対応したモデルを使い、映像をクラウドに保存することでカメラが破壊されても証拠を残す
  • 「防犯カメラ作動中・録画中」の看板を目立つ位置に掲示して、カメラへの妨害行為自体を抑止する

⑤ 映像が証拠として使えないケース

デメリット: 解像度が低いカメラを使うと、車両のナンバープレートや人物の顔が判別できない映像しか残らず、証拠として活用できないことがあります。

対策: 不法投棄の証拠映像として活用するには2MP(200万画素)以上、できれば5MP(500万画素)以上の高解像度モデルを選んでください。夜間撮影にも対応した赤外線LED・カラーナイトビジョン搭載モデルであれば、暗い深夜でもナンバープレートを鮮明に記録できます。

6. 電源がない現場に使えるソーラーバッテリーカメラ

電源もWiFiも整備されていない農地・山林・河川敷・空き地・広大な駐車場などへの設置に最適なのが、ワイズセキュリティのソーラーバッテリーカメラです。2モデルをご用意しています。

➡ ソーラーバッテリーカメラの仕組みについては、こちらの記事もご覧ください:電源工事不要の防犯カメラ、ソーラーバッテリーカメラについて解説します

Wiz WIFI ソーラー充電WiFiカメラ

WiFi環境がある施設・住宅の外周・駐車場・ゴミ置き場への設置に適したソーラーバッテリーカメラです。

主な特長:

  • 300万画素の高画質映像
  • 赤外線&ホワイトLED搭載:夜間もモノクロ暗視またはカラーで鮮明に撮影
  • 広角ワイド100°:広い範囲をカバー
  • WiFi対応:WiFiルーター経由でスマートフォンからリアルタイム確認
  • IP65防水性能:屋外の雨・風・砂埃に対応
  • USBアダプター&ソーラーパネル充電:電源工事不要
  • AI機能搭載:人体・車両の検知精度が高く誤検知を低減

➡ Wiz WIFI ソーラー充電WiFiカメラの詳細はこちら:Wiz WIFI -ソーラー充電WIFIカメラ

Wiz LTE ソーラー充電LTEカメラ

WiFi環境がない農地・山林・河川敷・空き地など遠隔地への設置に最適な、SIMカード(LTE)対応のソーラーバッテリーカメラです。電源もWiFiも不要な完全独立型の防犯カメラとして、不法投棄が発生しやすい場所に設置できます。

主な特長:

  • LTE(4G/SIMカード)対応:WiFi不要。携帯電波が届く場所ならどこでも設置・運用可能
  • ソーラーパネル充電:電源工事・配線不要
  • スマートフォンからのリアルタイム遠隔監視対応
  • AI人感センサー録画:人体検知時のみ録画してバッテリー消費を最小化
  • 不法投棄が発生しやすい深夜・早朝の無人時間帯に不審な動きを検知してアラート通知

➡ Wiz LTE ソーラー充電LTEカメラの詳細はこちら:Wiz LTE -ソーラー充電LTEカメラ

2モデルの使い分け

比較項目Wiz WIFIWiz LTE
通信方式WiFi(2.4GHz)LTE(SIMカード)
設置場所WiFi電波が届く範囲携帯電波が届けばどこでも
月額通信費不要SIM契約費用が必要
向いている場所自宅・施設・駐車場・ゴミ置き場農地・山林・河川敷・空き地・遠隔地

なお、SIMカードの運用についてはワイズセキュリティのSIMカード関連記事もご参考ください。

➡ SIMカードを使った遠隔監視についてはこちら:SIMカードを使った防犯カメラの遠隔監視とは

7. 設置する際の注意点

① 設置場所の日当たりを事前に確認する

ソーラーバッテリーカメラを安定稼働させるには、1日4〜6時間以上の直射日光が当たる場所への設置が理想的です。木・建物・電柱などによる日陰の影響を事前に確認し、ソーラーパネルを南向き・仰角15〜30度に調整してください。日当たりが確保できない場所では発電量が不足してバッテリーが消耗しやすくなります。

② 携帯電波の状況を確認する(LTEモデルの場合)

Wiz LTEはSIMカードを使ったLTE通信に対応していますが、山間部・谷間など電波が弱いエリアでは通信が不安定になる場合があります。事前にスマートフォンで現地の電波状況(アンテナ本数)を確認してから設置場所を決めてください。

③ カメラの設置高さと角度

不法投棄の証拠映像として活用するには、車両のナンバープレートと人物の顔の両方を捉えられる角度で設置することが重要です。推奨設置高さは3〜4mです。低すぎると破壊・盗難リスクが高まり、高すぎるとナンバープレートの識別が難しくなります。

不審車両が進入してくる方向(道路側)にカメラを向け、ナンバーが正面から映る角度に調整してください。

④ 「防犯カメラ設置中」の看板を必ず掲示する

防犯カメラを設置する際は、カメラが見える位置に**「防犯カメラ作動中・録画中」の看板を必ず設置**してください。看板の掲示には2つの効果があります。

  • 抑止効果: 不法投棄を試みようとする者に対して「映像が証拠として残る」ことを知らしめる
  • 法的要件: 個人情報保護法および各種ガイドラインでは、カメラで映像を記録する場合は撮影していることを周知することが求められています

⑤ 撮影範囲と第三者のプライバシーへの配慮

不法投棄監視を目的とした設置でも、隣接する他者の土地・建物・通路を不必要に撮影しないようカメラの向きと画角を調整してください。目的外の場所を撮影することはプライバシー侵害となる可能性があります。特に公道に面した場所では、通行人が必要以上に映り込まない角度設定が推奨されます。

⑥ 定期的なメンテナンス

  • ソーラーパネルへの埃・鳥の糞・落ち葉の付着は発電効率を下げるため、定期的に清掃する
  • バッテリー残量を月1回程度確認し、特に冬季・梅雨時期は頻度を上げる
  • カメラレンズの汚れを拭き取り、映像が鮮明に記録されているか定期確認する
  • 録画データが正常に保存されているかを定期チェックする

8. まとめ

不法投棄は土地の所有者・管理者に多大な費用と手間を一方的に押しつける深刻な問題です。しかし「電源がない・WiFiがない」という理由から、本当に必要な場所に防犯カメラを設置できないケースが多くありました。

ソーラーバッテリーカメラの登場により、この問題は解決できるようになりました。農地・山林・河川敷・空き地・無人駐車場など、インフラ整備が難しいあらゆる場所に電源工事不要で防犯カメラを設置し、不法投棄の抑止・証拠映像の確保・スマートフォンへのリアルタイムアラートを実現できます。

WiFi環境がある場所にはWiz WIFI、WiFiが届かない遠隔地にはWiz LTEと、設置場所に合わせて最適なモデルを選んでください。

設置場所の環境・電波状況・最適なカメラ選定についてご不明な点がありましたら、お気軽にワイズセキュリティへお問い合わせください。


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参考法令・データ:

※本記事の情報は2026年3月時点のものです。