防犯ブログ

「ピンポン」は挨拶じゃない。侵入前に犯人がやっていること

誰もいないと思って在宅確認のためにインターホンを押す——これが、空き巣犯が最もよく使う事前行動だと知っていますか。

「インターホンが鳴って出てみたら誰もいなかった」という経験は、多くの人に一度はあるはずです。子供のいたずらか、宅配業者の置き違いか、と思って終わりにしがちですが、実はその「誰もいない」ことを確認しに来ていた可能性があります。

今回は、侵入前に犯人がどのような行動を取っているのかを整理します。知っているだけで見え方が変わる話です。

犯人はまず「いるかどうか」を確認する

空き巣犯の多くは、衝動的に侵入するのではなく、事前に入念な下見を行います。その下見の中で最優先されるのが「今、家に人がいるかどうか」の確認です。

そのために最もよく使われる手口が、インターホンを鳴らすことです。反応がなければ「この時間帯は留守」と判断し、犯行の計画に組み込まれます。在宅していた場合は「訪問販売です」「アンケートをお願いしています」などと口実を伝えて立ち去るだけなので、ほとんど怪しまれません。

インターホンという行為自体は誰でもする普通の行動です。それを利用しているからこそ、この手口は見抜きにくいのです。

「声かけ」されると犯行を諦めるという逆説

一方で、犯人が最も嫌がる状況が「声をかけられること」です。

空き巣犯に対して犯行を諦めた理由を聞いた調査では、「近所の人に声をかけられたから」が最も多い回答として挙がっています。見知らぬ人が住宅地を歩いていたとき、地元の住民に「こんにちは」と挨拶されるだけで、大きなプレッシャーになります。顔を覚えられた、目撃された、という感覚が一気に高まるためです。

引用元:https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/(警察庁「住まいる防犯110番 侵入者プロファイリング」)

普通に挨拶するだけで、下見の段階で標的を外させる効果がある。これは防犯設備とは別軸の、地域の雰囲気そのものが持つ抑止力です。

「居留守」は逆効果になることがある

インターホンが鳴ったとき、知らない相手だから、面倒だから、と何も応答しないでいると、「誰もいない」と確信させてしまいます。

在宅確認を目的とした犯人にとって、無反応は「留守確定」のサインです。逆に、声だけでも「はい」と応答すれば、在宅が伝わり侵入を思いとどまる可能性が高まります。ドアを開ける必要はありません。カメラ越しに声だけで応答するだけで十分です。

また、カメラ付きインターホンであれば、「録画されている」という認識を訪問者に与えます。下見目的で来た人間にとって、顔が記録されるリスクは大きな抑止になります。

犯人はどんな姿でやってくるか

下見に来る犯人は、怪しい格好をしていません。スーツ姿で営業マンを装う、作業着で業者を装う、ジョギングウェアで近所を何度も走り回る——こうした「自然に見える格好」で地域に溶け込みながら、各家の様子を確認しています。

ポイントは「何度も見かける」ことです。一回だけ通りかかった見知らぬ人なら誰でもいます。しかし時間帯を変えて同じ人物が繰り返し現れたり、少し立ち止まって家の方を見ていたりする場合は、下見の可能性を疑ってよい状況です。

一般的に、プロの侵入犯は犯行前に最低でも2〜4回の下見を行うと言われています。その間に生活パターン、留守になる曜日・時間帯、防犯設備の有無を確認しています。

マーキングという「メモ書き」が残ることもある

下見の記録として、玄関や表札、ポスト、インターホン周辺などに小さなシールや記号が残されることがあります。これが「マーキング」と呼ばれる手口で、家族構成・留守の時間帯・侵入難易度などが暗号化されて書き込まれています。

自宅の玄関周りに見覚えのないシールや傷跡がないかを、定期的に確認するようにしてください。もし見つけた場合はすぐに消したうえで、周辺の防犯対策を見直すきっかけにしましょう。

防犯カメラは「下見の段階」で機能する

こうした侵入前行動を知ると、防犯カメラの役割がより明確になります。

玄関先の防犯カメラは、犯行が起きたあとの証拠記録としての役割だけでなく、下見の段階で「この家は顔が記録される」と知らせる役割を持っています。インターホンを押しにきた、周辺をうろついた、その時点ですでに映像が残る。この事実が、犯行前の段階で標的を変えさせることにつながります。

カメラが「見える位置」にあることが大事なのはそのためです。隠れた場所にあるカメラは証拠取得には有効ですが、抑止力という観点では効果が落ちます。玄関の正面など、訪問した人間に認識されやすい場所への設置が、下見対策としては特に有効です。

まとめ:侵入は「来訪」から始まっている

空き巣の多くは、突然やってくるのではなく、普通の「訪問者」として最初に現れています。インターホンを鳴らして、声をかけて、周囲を歩いて——そうした「準備」のプロセスを知っておくだけで、日常の中の異変に気づける可能性が上がります。

インターホンには必ず反応を返す、カメラ付きのものに替える、不審な訪問が続くようなら近隣と情報を共有する。こうした小さな行動の積み重ねが、犯行計画そのものを成立させない環境をつくります。

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