コロナ禍をきっかけに急速に普及したテレワーク(在宅勤務)は、今や多くの企業・家庭に定着した働き方です。一見すると「家にいるから安全」と思いがちですが、在宅勤務には独自のセキュリティリスクが潜んでいます。人の出入りが増えたり、窓を開けたままにしたりと、普段とは異なる生活パターンが新たな隙を生み出すことがあります。本記事では、在宅勤務中に注意すべき防犯上のリスクと、具体的な対策を解説します。
在宅勤務がもたらす防犯上のリスクとは
「在宅中」という油断が生む隙
在宅中であっても、泥棒や不審者が侵入を試みるケースは少なくありません。「家にいるから大丈夫」という油断から、以下のような行動が防犯上の弱点になることがあります。
- 窓の開け放し:換気や気分転換のために窓を開けたまま別の部屋で作業していると、隙間から侵入される可能性があります。
- 玄関の施錠忘れ:宅配便の受け取りや近所へのゴミ出しで外出した際に、鍵をかけ忘れるケースがあります。
- 訪問者への無警戒な対応:インターフォンで確認せずにドアを開けてしまうなど、不審な訪問者をそのまま招き入れてしまうリスクがあります。
生活リズムの変化が狙われる
犯罪者は事前に下見を行い、住人の生活パターンを把握してから侵入を試みるといわれています。在宅勤務により生活リズムが変わると、以下のような新たな隙が生まれます。
- 外出時間帯が不規則になり、不在のタイミングが読まれやすくなる
- 昼間でも部屋の電気がつかない時間帯が生じ、「在宅していない」と判断される
- 集中して作業中に不審な物音に気づかない
宅配便・業者を装った訪問者
テレワーク中はオンラインショッピングの利用が増えるため、宅配便の頻度も上がります。これを悪用し、配達員や工事業者を装って玄関先に近づく手口も報告されています。
在宅勤務中に実践すべき防犯対策
1. 窓・玄関の施錠を徹底する
在宅中であっても、以下の施錠習慣を徹底しましょう。
- 補助錠の活用:窓やベランダの引き違い戸には補助錠(クレセント錠に加えてピン錠やサッシロック)を取り付けることで、外からの侵入を大幅に難しくできます。
- 玄関の二重ロック:外出・帰宅時だけでなく、在宅中も玄関ドアのチェーンや補助錠を活用しましょう。
- 換気は防犯に配慮した方法で:窓を全開にするのではなく、内側から鍵がかかった状態でも換気できる「換気用鍵付きサッシ」や、窓を少しだけ開けた状態で固定できるストッパーを利用すると安心です。
2. 防犯カメラを設置する
防犯カメラは、犯罪の抑止力として非常に効果的です。特に以下の場所への設置を検討してください。
- 玄関・エントランス付近:訪問者の顔や行動を記録できます。不審な人物が映っていた際の証拠にもなります。
- 駐車場・裏口・死角になりやすい場所:家の周囲に死角がある場合、カメラで補うことで侵入経路を監視できます。
防犯カメラは「取り付けてある」ことが分かるだけで、不審者への大きな抑止効果があります。ダミーカメラは一時的な対策にはなりますが、本物のカメラと組み合わせた運用が最も効果的です。
3. インターフォン・モニターの活用
在宅中でも来訪者の確認は必ず行いましょう。
- モニター付きインターフォンの導入:訪問者の顔を画面で確認してからドアを開けるだけで、不審者への対応力が上がります。
- 録画機能付きインターフォンの活用:訪問者の映像が記録されるため、後から確認できるほか、抑止効果もあります。
- 配達業者の確認:不審に思ったら、名前や会社名を確認し、必要であれば本部に問い合わせることをためらわないようにしましょう。
4. 不在を知らせないための工夫
外出する際も、在宅時と変わらない雰囲気を保つことが大切です。
- タイマーコンセントで電灯を自動点滅させる:留守中でもランダムに電灯が点灯することで、在宅を装えます。
- SNSへの投稿に注意する:「今日は出かけます」「旅行中です」などの情報は不在を知らせるリスクがあります。位置情報の投稿も注意が必要です。
- カーテン・ブラインドの工夫:外から室内の様子が丸見えにならないよう、レースカーテンや目隠しフィルムを活用しましょう。
5. 近所とのコミュニケーションを大切に
地域の防犯力を高めることも重要な対策です。
- 日頃から近隣住民と顔見知りになる:見慣れない人が出入りした際に気づいてもらえる環境を作ることが防犯につながります。
- 自治会・地域の防犯活動に参加する:地域全体でお互いを見守る仕組みを活用しましょう。
在宅勤務特有のリスクまとめ
| リスク | 具体的な状況 | 対策 |
|---|---|---|
| 窓の開け放し | 換気・気分転換中の別室での作業 | 補助錠・換気ストッパーの使用 |
| 玄関の施錠忘れ | 宅配便受け取り後など | 在宅中もチェーン・補助錠の活用 |
| 不審な訪問者 | 配達員・業者を装った接触 | モニター付きインターフォン・録画機能 |
| 不在情報の漏洩 | SNS投稿・郵便受けの満杯など | 投稿内容の注意・郵便物の早期回収 |
| 死角からの侵入 | 裏口・窓・ベランダなど | 防犯カメラ・センサーライトの設置 |
まとめ
在宅勤務は利便性が高い反面、普段とは異なる生活パターンが生まれ、思わぬセキュリティリスクをもたらすことがあります。「家にいるから安心」という意識を改め、窓・玄関の施錠、防犯カメラの設置、訪問者の確認といった基本的な対策を日常に組み込むことが大切です。
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