「まさかペットが盗まれるなんて」と思う方も多いかもしれません。しかし、ペットの盗難は日本でも実際に起きている犯罪であり、特に血統書付きの犬や珍しい品種・色柄の猫は、転売目的で狙われるケースがあります。
警察庁の統計によれば、動物(ペット)の窃盗は「占有離脱物横領」や「窃盗」として扱われており、ペット盗難の被害は毎年一定数が確認されています。庭に繋いでいた犬が一夜にしていなくなった、玄関先のケージから猫が消えたという報告は、SNSや地域の防犯情報でも見かけることがあります。
この記事では、屋外で飼育しているペットを盗難・迷子・外部のリスクから守るための対策を解説します。
ペット盗難が起きる状況を知っておこう
ペット盗難には、いくつかの典型的な状況があります。
庭繋ぎ・外飼いの犬は最もリスクが高い状況です。玄関脇や庭の見えない場所で繋がれた犬は、外部から手が届く状況に置かれています。フェンス越しにリードを外して連れ去る、ケージのロックを解除して持ち去るという手口が報告されています。
ペットショップ・ブリーダーの展示・飼育スペースも狙われる場所のひとつです。夜間の無人営業時間帯に侵入して連れ去る事例が国内外で発生しており、1回の犯行で複数頭が盗まれることもあります。
マンションの共用廊下・玄関前に置いたケージも安全ではありません。「少しの間だから」と玄関前に出しておいた間に持ち去られるケースがあります。
SNSを通じた標的選定も無視できないリスクです。SNSに愛犬・愛猫の写真を投稿する際に、自宅の外観・住所が特定できる情報が含まれていると、盗難目的で情報収集されるリスクがあります。投稿写真の背景に家の特徴や住所が映り込んでいないか確認しておきましょう。
庭・屋外飼育環境の防犯強化
屋外でペットを飼育している場合、住まいの防犯対策とセットで考えることが重要です。
フェンス・柵の高さと強度の確認が基本です。乗り越えられる高さのフェンス、工具なしで開けられるラッチのゲートは、侵入を容易にします。ゲートには南京錠などのロックを追加し、外部から簡単に開けられない構造にすることが大切です。
ペット飼育スペースへの防犯カメラ設置は、抑止と記録の両面で効果を発揮します。「このエリアは録画されている」という状況は、ペット盗難目的の下見者を遠ざける心理的効果があります。スマートフォンと連携したカメラなら、外出中もペットの状況をリアルタイムで確認でき、不審な動きがあれば即座に通知を受け取ることができます。
センサーライトは、夜間の不審者への抑止として有効です。人が近づいたときに点灯するライトは、犯人に「発見されるかもしれない」というプレッシャーを与えます。ペット飼育エリアの周囲、特に外から死角になりやすい場所に設置しておきましょう。
防犯砂利をペットエリア周辺や建物外周に敷いておくと、不審者が近づいた際に足音で気づきやすくなります。ペット自身が砂利の上を歩いても気にならないよう、飼育スペース内には敷かずに動線周辺に限定するのがおすすめです。
マイクロチップと迷子札の活用
盗難や迷子になった際に、ペットを取り戻すための備えとして重要なのが識別手段の整備です。
マイクロチップの装着は、犬・猫の識別手段として最も確実な方法です。2022年6月以降、ペットショップ等で販売される犬・猫へのマイクロチップ装着・登録が義務化されており、既存のペットについても装着を推奨する動きが広まっています。マイクロチップには固有のID番号が記録されており、動物病院や保護施設に設置されたリーダーで読み取ることができます。盗難・迷子の際に本来の飼い主であることを証明する根拠になります。
迷子札・GPS発信機付きの首輪も有効な備えです。迷子札には飼い主の連絡先を明記しておきましょう。GPS機能付きの首輪やハーネスに取り付けるタイプのGPS端末を使えば、リアルタイムでペットの位置をスマートフォンで把握できます。万が一連れ去られた場合でも、移動経路の特定に役立ちます。
ただし、迷子札に住所を書くことには賛否があります。盗難目的で連れ去った犯人に自宅住所が知られるリスクがあるため、住所ではなく電話番号のみを記載する方法が推奨されることが多くなっています。
室内飼育でも油断は禁物
室内飼育のペットであっても、防犯上の注意が必要な場面があります。
空き巣・侵入盗の際に連れ去られるリスクがあります。住居に侵入した犯人が、偶然見つけたペットを持ち出すケースは実際に発生しています。特に希少な品種や高額なペット(レアカラーの猫・特定の品種の犬など)は、空き巣と同時にペット盗難が起きる可能性があります。
侵入盗への対策として、玄関・窓の補助錠・防犯フィルム・防犯カメラを整備しておくことが、ペット保護の観点からも重要です。
ペットの写真・情報のSNS管理にも注意が必要です。希少品種や高価なペットの写真を投稿する際は、背景に自宅の外観・窓の形・近隣の建物などが映り込まないよう気を配りましょう。定期的に同じ場所で撮影した写真を投稿することで、生活拠点が特定されやすくなります。
万が一、ペットがいなくなったら
盗難や迷子の可能性があると気づいた際は、できるだけ早く以下の対応を取ることが重要です。
まず警察に届け出ることです。ペット盗難は窃盗罪に当たるため、盗難の疑いがある場合は警察(110番または最寄りの警察署)に相談します。同時に自治体の動物愛護センター・保健所への連絡も行いましょう。迷子として保護されている可能性があります。
近隣への声がけと情報共有も早期発見につながります。地域のSNSグループや掲示板、ペット専門の迷子情報サイトへの投稿も並行して行いましょう。特徴・最後に見た場所・日時を明確に記載した情報を、写真とともに広く共有することが有効です。
防犯カメラの映像が残っている場合は、保存しておき警察への提出に備えます。不審な人物・車のナンバー・行動が映っていれば、捜査の手がかりになります。
まとめ
ペットへの防犯対策は、住まいの防犯対策の延長線上にあります。フェンスの強化・防犯カメラとセンサーライトの設置・マイクロチップの装着——これらをひとつひとつ整えることで、大切なペットを守る環境ができていきます。
「自分のペットは大丈夫」という思い込みをいったん外して、現状の環境を見直すところから始めてみてください。
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