「うちは普通の家だから狙われないだろう」と思っていませんか?実は空き巣や泥棒は、偶然ではなく事前の下見と明確な基準に基づいてターゲットを選んでいます。彼らの心理と行動パターンを知ることが、最も効果的な防犯の第一歩です。
空き巣の被害件数、今どうなっている?
警察庁の統計によると、2024年における侵入窃盗の認知件数は43,036件で、過去最多だった2002年の338,294件から大幅に減少しています。ただしこれは決して安心できる数字ではありません。単純計算で1日あたり約118件、12分に1件のペースで日本のどこかで侵入窃盗が発生していることになります。
発生場所別では、全体の約4割が住宅で発生しており、中でも一戸建住宅が最も多く約29%を占めています。マンションなど管理体制が整った集合住宅よりも、個人で防犯対策を講じる必要がある一戸建てが集中的に狙われているわけです。
引用元:https://www.alsok.co.jp/person/recommend/071/(ALSOK・警察庁「令和6年の刑法犯に関する統計資料」をもとに作成)
泥棒はどこから入ってくるのか?
侵入口で最も多いのは「窓」と「表出入口(玄関)」です。警察庁のデータによると、これら2か所からの侵入が全体の7割以上を占めています。
一戸建住宅では「窓からのガラス破り」が圧倒的に多く、庭木や塀で死角になりやすい掃き出し窓や浴室の窓が特に狙われます。3階建以下の共同住宅では「玄関の無施錠(無締り)」と「ベランダからのガラス破り」が多い傾向があります。室外機や雨どいを足場にしてベランダに上がる手口も報告されています。
また「合鍵を使って玄関から侵入する」手口も2024年に812件確認されています。鍵を拾われた・複製された可能性がある場合は早急な錠前交換が必要です。
引用元:https://www.gov-online.go.jp/article/202310/entry-9977.html(政府広報オンライン)
空き巣犯はどんな心理で動いているのか?
下見を必ずしている
空き巣犯の多くは「衝動的に」ではなく「計画的に」犯行を行います。事前に対象の家の周辺を歩き回り、留守の時間帯・出入りのパターン・防犯設備の有無・逃げやすい経路を確認してからターゲットを絞ります。下見に来た時点で「ここは難しそうだ」と思わせることができれば、犯行を諦めさせる可能性が高まります。
「5分」が分岐点
警察庁の侵入者プロファイリングによれば、侵入するまでに5分以上かかると判断した場合、約7割の侵入者がその場を諦めるとされています。つまり「絶対に入れない家」を目指すより「入るのに時間がかかる家」にするだけで、防犯効果は大きく高まります。
「音」「光」「人の目」を嫌がる
空き巣犯が最も嫌がるのは「気づかれること」です。大きな音・明るい照明・人の目線・防犯カメラの存在は、犯行を思いとどまらせる強力な抑止力になります。逆に、暗い玄関周り・死角になる塀・防犯設備のない家は「狙いやすい」と判断されます。
留守を外から確認している
郵便物がポストに溜まっている・洗濯物が数日間干しっぱなし・カーテンが閉まりっぱなし・夜間に全く明かりがつかない——これらは「長期不在」を周囲に知らせているサインです。旅行・帰省の前には必ずこれらを整理してから出かけることが重要です。
SNSへの旅行投稿も要注意です。「〇〇に来ました!」という投稿は、不特定多数の目に触れ、留守であることを知らせるリスクがあります。外出中の投稿は帰宅後にまとめて行うよう習慣づけることをおすすめします。
狙われやすい家の特徴とは?
次のような特徴がある家は、下見の段階で「侵入しやすい」と判断されるリスクが高くなります。
人通りが少ない路地に面している・周囲の視線が届きにくい立地は、侵入時・逃走時に目撃されにくいため狙われやすくなります。庭木・塀・フェンスが死角を作っている場合も同様です。
玄関・裏口・窓などの施錠が甘い家は、侵入を容易にします。特に「少しの間だから」と玄関の鍵をかけずにゴミ出しや回覧板の受け渡しをする習慣がある家は注意が必要です。
防犯カメラ・センサーライト・警備会社のステッカーなど、防犯意識を示す設備が一切ない家は「入りやすい」と判断されます。
具体的な防犯対策:今すぐできることから
施錠の徹底——最も基本的な対策
侵入手口で最も多いのは「無締り(鍵の掛け忘れ)」です。少しの外出でも必ず施錠する習慣をつけることが防犯の基本中の基本です。玄関ドアには補助錠(ダブルロック)を追加することで、ピッキングや鍵破壊への耐性が高まります。
窓には補助錠・クレセント錠の交換・防犯フィルムの貼り付けが有効です。ガラス破りに対しては、防犯合わせガラスへの交換も効果的ですが、まず手軽なところから防犯フィルムで対策することをおすすめします。
防犯カメラの設置——抑止力と証拠記録の両立
防犯カメラは「設置されているだけで」空き巣犯への強い抑止力を発揮します。下見の段階でカメラを確認した侵入者が犯行を諦めるケースは少なくありません。さらに万が一侵入されてしまった場合でも、映像が犯人特定・警察への証拠提出に役立ちます。
玄関・裏口・駐車場・死角になる庭の出入口など、複数の侵入経路をカバーするように設置することが重要です。設置後は「防犯カメラ作動中」のステッカーを目立つ場所に貼ることで、抑止効果をさらに高められます。
センサーライトで「音と光」の警戒を
センサーライトは不審者が近づいた際に自動で点灯するため、驚かせて立ち去らせる効果があります。玄関・裏口・駐車場など暗くなりやすい場所への設置が特に有効です。防犯カメラとセンサーライトを組み合わせることで、映像記録と光による威嚇を同時に実現できます。
近隣とのつながりを意識する
地域の防犯意識が高い環境は、空き巣犯にとって「目撃されやすい場所」となり犯行を諦めさせる効果があります。普段から近所との挨拶を欠かさず、お互いの様子に気を配れる関係を築くことも、立派な防犯対策のひとつです。見知らぬ人が路地を歩き回っているなど不審に思ったら、迷わず警察に通報してください。
旅行・長期不在前のチェックリスト
出発前に以下を確認することで、長期不在中の被害リスクを大幅に下げられます。郵便物は配達停止の手続きをする・タイマー式の照明を設置して帰宅しているように見せる・近所の信頼できる人に外出を伝えておく・SNSへの投稿は帰宅後にまとめて行う、という4点が特に重要です。
まとめ
空き巣・泥棒は「計画的に・下見をして・弱い家を選んで」侵入します。彼らが嫌がるのは「時間がかかる」「音がする」「明るい」「カメラがある」「人に見られる」という状況です。鍵の徹底・防犯カメラの設置・センサーライト・ご近所とのつながりを組み合わせることで、「狙われにくい家」に近づけることができます。
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引用元:https://www.alsok.co.jp/person/recommend/071/(ALSOK・侵入窃盗の傾向と防犯対策) 引用元:https://www.gov-online.go.jp/article/202310/entry-9977.html(政府広報オンライン・住まいの防犯対策)
※本記事の情報は2026年5月時点のものです。
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