ブログをご覧いただきありがとうございます。今回は少しコアな内容になるかもしれませんが、防犯カメラの映像信号の違いについて解説いたします。最近の防犯カメラは色んなメーカーが独自規格のカメラを販売しており、カメラを増設しようと思っても信号方式が違い映像が映らないということもありますのでご注意ください。
防犯カメラ映像方式について(同軸ケーブル)
AHD方式
最近主流になっている信号方式です。韓国のNEXT CHIP社が開発した信号方式です。アナログ信号でありながらフルハイビジョン映像を伝送できるシステムなので安価にシステムを構築することが可能です。配線距離は350メートル程度の配線が可能ですので、中規模程度の現場に適しています。
HD-TVI方式
HD-TVIはHigh Definition Transport Video Interfaceの略です。米国のTechpoint社製のチップセットを使用した映像伝送規格です。基本的にはAHDと同じく同軸ケーブルを使用した映像伝送方式です。配線距離についてもAHD同様に350m程度の配線が可能です。TVI方式を利用している防犯カメラは日本市場にはあまり存在していませんが、有名なメーカーですと中国のハイクビジョンの防犯カメラはHD-TVI方式を利用しています。
HD-CVI方式
HD-CVIは中国の監視カメラメーカーdahua社が開発した信号方式です。CVIは映像だけでなく音声も同軸ケーブル一本で配線できるという特徴を持っています。配線距離や画質についてはAHDやTVIと変わりません。
CVBS方式
画素数が30万画素程度のいわゆるアナログカメラです。今から20年ぐらい前のブラウン管テレビのような画質の防犯カメラです。アスペクト比は4:3の映像になります。ケーブルはAHDなどと同じ同軸ケーブルを使い配線距離は500メートル程度が一般的でした。
HD-SDI方式
HD-SDI (High Definition-Serial Digital Interface) とは、ハイビジョンに対応したビデオ信号伝送規格です。有名なのは地上デジタル放送はHD-SDI方式を利用しています。同軸ケーブルを使っていながらデジタル信号を使っていますので、ノイズ耐性に強く画質も劣化しません。ただし配線距離は150メートルほどと短く、放送用の機器ということもあり価格もかなり高いという特徴を持っています。
EX-SDI方式
HD-SDI方式のカメラをさらに長距離伝送を可能にした映像方式です。HD-SDIが非圧縮のデジタルデータに対してEX-SDIは圧縮データ方式になります。そのためHD-SDIでは150メートル程の配線距離でしたがEX-SDIであれば350メートル以上の配線を可能にします。価格もHD-SDI同様に高いというデメリットがあります。
方式の違いによる互換性について
この記事で特にお伝えしたいのが方式の違いによる互換性です。基本的にはすべての信号方式同士は互換性がありません。同じ信号方式を利用していてもメーカーが違うのも推奨しません。例えばA社のカメラとB社のレコーダーにつなぐと同じ信号方式であれば確かに映像は上がってきますが、映像がキレイに映る保証はありません。
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