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防犯カメラの赤外線暗視機能とは?種類や機能について解説します

今回は防犯カメラの赤外線照射機能について解説します。暗闇でも暗視撮影できる赤外線照射機能は必須の機能になっています。赤外線照射機能と言っても性能の違いや赤外線LEDの種類などありますので、購入前のチェックするようにしてみてください。

赤外線照射距離

赤外線LEDの能力の違いによって赤外線の照射距離が変わります。メーカーの仕様書を見てみると記載されていますが5メートルから30メートル程度が一般的です。赤外線照射距離が20メートルと記載されている場合、反射して赤外線がカメラに到達するまでの距離はおよそ半分になりますので、10メートル程度先まで暗視撮影することができます。遠くの距離まで暗視撮影したい場合は、照射距離が長いものを選ぶようにしましょう。

拡散型IR

通常の赤外線IRはスポットライトが照らしたような映像になります。そのため撮影している映像に対して四角が黒く見えなくなってしまうという問題がありました。拡散型IR機能は撮影している画角以上に拡散するLEDを照射することで映像全体がキレイに映る暗視撮影が可能です。

非発光型IR

赤外線LEDは夜間に赤く光りますが、発光せずに赤外線を照射する非発光型IRと呼ばれるものも存在しています。赤外線暗視カメラには夜間、赤外線を赤く光らせることで、視認性を上げて防犯効果を高めるという目的もありますが、非発光型の赤外線であれば、お客様に威圧感を与えたくないので、赤く光らせたくない深夜営業のバーやお店で使える防犯カメラとして使用できる防犯カメラとして重宝しています。

スマートIR機能

スマートIR機能とは現場の状況に応じて赤外線照射LEDのパワーを調整する機能です。被写体が近くにある場合、赤外線が白飛びしてしまい映像が真っ白になってしまいます。そういった現場の環境に合わせて夜間暗視撮影を最適化する機能です。

赤外線LEDの寿命

赤外線LEDは消耗品となりますので、寿命があります。大体15,000時間から20,000時間と言われており、1日に10時間程度暗視撮影した場合で約5年程度の寿命となります。赤外線LEDは何個か並べて使用されることが多いので寿命で全てがすぐにダメになるわけではなく、少しずつ赤外線照射の性能が弱くなってきますので、メーカーに修理を依頼することで改善される可能性はありますので、夜間の映像が暗くなってきたなと感じたら修理依頼をしてみましょう。

赤外線暗視カメラを使う際の注意点

赤外線暗視カメラを使う場合、ガラス窓超しで使うことはできません。赤外線が窓ガラスに乱反射してしまうと映像が真っ白になってしまいます。また壁に防犯カメラ設置した場合に、壁の距離が近すぎると、壁に赤外線が反射してしまい同じく映像が真っ白になってしまいますので注意が必要です。また反射して手前が真っ白になることによって、奥が真っ黒になるのでよくある問い合わせとしては夜間映像が見えないと言われることがあります。その場合も防犯カメラの角度を変えることで改善する可能性がありますので試してみてください。

屋外で使用していると赤外線LEDに虫が集まってきます。夜間映像で幽霊にような物体が浮遊している場合、目に見えないような小さい虫が集まっています。また蜘蛛の巣を張られたりすることもありますので、蜘蛛の巣が張られた場合は、夜間の映像が蜘蛛の巣に反射して真っ白になりますので、防犯カメラの定期的なメンテナンスを実施して夜間映像もしっかりと見えるようにしておくことが重要です。