防犯カメラの新しい機能としてAI機能が注目を集めています。AI機能とはAIチップが搭載された防犯カメラにおいて、映像をAIアルゴリズムで検知し、アラーム通知する機能です。最近では搭載されている防犯カメラが増えてきました。AI機能は様々な用途を目的として開発されていますので、今回はどのような場所でどのようなAI機能が使われているのか解説していきます。
防犯カメラの主なAI機能とは
防犯カメラに搭載されている主なAI機能をご紹介いたします。もっとも有名なAI機能としては顔認証機能です。顔認証は空港にも完備されているので有名なAI機能です。事前に登録されている顔情報を元に撮影した顔データを照らし合わせて顔を認証しアラーム通知いたします。防犯カメラ以外には入退室管理システムで活用されるなど普及が進んでいます。
骨格検知機能も普及しているAI機能の一つです。骨格検知とは人の骨格の特異点をAIアルゴリズムによって、人がどういう姿勢なのか、どういう状態になっているのかを検知してアラームする機能です。例えば介護施設で転倒している、ベットから起き上がっているなどをAIアルゴリズムで判定してアラームをするなど活用されています。
クラウドAIとエッジAI
AIには主に2種類のAIが存在しています。クラウドAIとはインターネットサーバー上にあるAIエンジンによって検知するAIになります。サーバーへのアクセスをする時間にタイムラグがありますので、リアルタイム性が求められる現場では運用が難しいAIです。例えば介護施設での転倒検知の場合、1秒でも早く気付き現場に急行しなければいけませんので、クラウドAIは向いていません。
エッジAIとはエッジとはカメラのことで、カメラの中搭載されたAIチップによってAI検知をする機能です。エッジAIのメリットとしては、インターネットによるタイムラグが発生しません。リアルタイム性が重要な現場ではエッジAIをおすすめします
また補足するべき点としてはクラウドAIはAIアルゴリズムがアップデートされていくのに対して、エッジAIはアップデートされませんのでより簡易的なAIの使い方となります。費用についてもクラウドAIは月額費用が掛かるのに対してエッジAIは掛かりませんので使用する用途と予算に合わせて選ぶようにしましょう。
用途別AI機能
どのようなシーン用途でAI機能が使われているのか、その一部を解説いたします。防犯カメラにおいては、侵入者を確実に検知してアラームして知らせる必要があります。従来、使われている検知機能は動体検知と呼ばれる動きがあった時に通知する機能でしたが、誤報も多く利用するには注意が必要でした。そうした場合、侵入者があった際に確実に通知するために、侵入検知機能を使うことで確実に侵入者があった場合にアラームするAI機能です。侵入検知はラインクロス検知と呼ばれたり、エリア検知と呼ばれたりしています。
また集団検知や行列検知、人数カウントなど人が滞留する場所をAIで検知してアラームします。人が集まる場所で統計を取りマーケティングに活用したり、注意喚起をすることができるAI機能です。また建築現場での喫煙検知やヘルメット非着用検知など専門領域に特化したAI機能も登場しており防犯カメラを活用したAI検知は増えています。
防犯カメラのAI機能は日々、進化しています
防犯カメラのAI機能は日々、進化しており様々なAIが登場しました。生成AIのように学習して進化するものではありませんが、防犯カメラという枠を超えた存在になりつつあります。今後は防犯カメラのAI機能は当たり前の世の中になっていきますので、ぜひAIを活用してください