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低消費電力カメラとは、バッテリーを扱う際に注意するべきこと

バッテリーを搭載した工事不要の低消費電力カメラが登場したことで、気軽に防犯カメラを設置できるようになりましたが、運用する際はいくつかの注意点があります。今回は低消費電力カメラを使用する際の注意点と向き、不向きを含めたメリット、デメリットについて解説いたします。

低消費電力カメラとは

低消費電力カメラとはバッテリーカメラの別名です。バッテリーカメラとは、有線ケーブルで電源を送ることなくバッテリーでカメラを駆動させるカメラです。バッテリーの容量は限られているため、撮影している時以外はスタンバイモードになっており、人が通ったことを検知してカメラが起動し録画するカメラです。スタンバイモード時の低消費電力で稼働していることから低消費電力カメラとも呼ばれています。

低消費電力カメラの問題点

低消費電力カメラの問題点としては、スタンバイモード時から復旧する際に、録画データにタイムラグが発生してしまい、肝心なところが撮影できていないという点です。実際に映っていなければ意味がありませんので、低消費電力カメラは設置する際に、向きや角度、位置に注意して設置する必要があります。

PIRセンサー

低消費電力カメラはスタンバイモード時にカメラの電源が切れているわけではありません。何をしているのかというとPIRセンサーのみ稼働させて、カメラの周囲を警戒している状態になっています。PIRセンサーとは人感センサーとも呼ばれており、周囲の温度との温度差を検知してアラームする機能です。周囲の温度差がないと検知しませんので、夏場などは検知しにくくなりより検知精度は下がるのが低消費電力カメラの特徴です。

ソーラーパネルとの併用

低消費電力カメラはバッテリーのみで運用する場合、バッテリー切れに合わせて充電が必要になりますので、思わぬタイミングで充電切れになっている可能性もあります。侵入者やトラブルがあった際に充電切れだったでは済まない話しになりますので、充電切れにならないように日々のメンテナンスが重要になります。とはいえ、ずっと意識し続けるのは難しく、そこで活躍するのがソーラーパネルです。ソーラーパネルは太陽光によってバッテリーを充電することで、バッテリー充電する手間を減らして導入することができます。

AOV機能

最近の低消費電力カメラはAOV機能と呼ばれるカメラが登場しました。AOV機能とは低消費電力時にスナップショットを保存しておくことで先程のデータの欠落を防ぐことができる防犯カメラです。タイムラプスのような機能で、撮り逃しをなくしつつ、電力消費も抑えることができる画期的な機能です。今までの低消費電力カメラでは欠落してしまったような映像をしっかりと残すことができるようになりました。AOV機能はあまり認知されていないのですが、実際にはかなり重要な機能でこの機能を

搭載した低消費電力カメラにすることを推奨します。

リチウムイオン電池の取り扱いについて

低消費電力カメラに搭載されているリチウムイオンバッテリーですが、取り扱いには注意が必要です。リチウムイオンバッテリーは熱や衝撃に弱く最悪の場合、発火事故につながる可能性もあります。直射日光にあたる場所や雨に直接当たる場所への設置は極力、避けた方が無難です。廃棄する際も自治体に合わせた方法で処分するようにしてください。またバッテリーをご自身で交換するのも、事故が発生する可能性もあるので、メーカーに修理依頼を出すようにしてください。

これからの防犯カメラの主流に

低消費電力カメラは設置工事も簡単なことから、街中で見掛けることが増えてきました。取り扱いには注意が必要ですし、設置する際は特徴やクセを踏まえて設置するようにしましょう。