こんにちは!ワイズセキュリティです。今回は最新のネットワークカメラ機能の顔認識機能について解説します。顔認証、顔検知、顔認識、いろんな言葉がありますがどれも同じようでいて違いますので、今回はそのあたりも踏み込んで解説していきたいと思います。
顔認識機能はデジタルカメラのオートフォーカス機能であったり、パソコンに搭載されているWindows Hello(生体顔認証)など身近な存在になっていますが今回はネットワークカメラに搭載されている顔認識機能について解説いたします。
最新機能!顔認識ネットワークカメラ
目次
顔認識とは
まずは顔認識とは何なのか解説いたします。最初にカメラの「顔検知機能」で顔を検知します。顔を検知した後に検知した顔の特徴点を抽出します。目や鼻、口などの特徴を抽出して数値化します。ここまでが顔認識です。
顔検知は顔を検知する。顔認識は人の顔の違いを区別して認識します。
顔認証に関してはその数値を元にデータベースに登録している顔データと照合して顔の認証を行います。顔認証にはカメラを使用しますので、逆光であったり斜めからの画角であったり認識しづらかったりしますが、ネットワークカメラに搭載されている逆光補正機能などを活用することによって認証を容易にします。
顔認識機能の導入事例
実際に顔認識機能はどういった使い方をされているのでしょうか?まずは防犯目的で使用することが期待できます。日本の総合家電メーカーのパナソニックはFacePROというシステムをリリースしました。
https://biz.panasonic.com/jp-ja/solutions_safety_security_facepro
顔認証精度はもとより左右45度、上下30度や経年変化やサングラスなどの部分隠蔽にも対応しており、パナソニックの技術力の高さが見て取れます。
導入事例としてはショッピングモールでの迷子探しを事例としていますが、FacePROを使えば逃亡犯などの捜索に使えるのは言うまでもありません。セキュリティの高度な使い方として顔認識が注目されています。
入退室管理システム
顔認識カメラは入退室管理システムと組み合わせた運用が主流になっています。入退室管理とはICカードやパスコードを利用して電子錠や電気錠を開けるシステムです。
入退室管理の際に生体認証と呼ばれる仕組みがあります。一般的なものでは手のひらの諮問認証や、手の甲の静脈認証、目の虹彩認証などがあります。
入退室セキュリティにおいてはセキュリティレベルというものが設定されており、最高ランクのセキュリティゾーンは基本的に生体認証を導入することを推奨されています。
その際に顔認証を導入する施設が増えています。指紋認証や静脈認証がもっとも普及していると言われますが、顔認証との大きな違いは非接触かどうかという点です。指静脈認証リーダーに触れて認証するため、今のご時世では敬遠される流れにあります。
たいして顔認証ですとカメラの前に立つだけでいいので非接触で認証が可能です。
顧客属性マーケティングへの活用
顔認識技術は顧客属性マーケティングへの活用にも活用されています。
例えば売り場に顔認識カメラを組み込んだデジタルサイネージを設置します。顔認識カメラによって、来店客の属性(性別、年齢、表情)などを分析して最適な広告を表示したり、POPアップします。
マーケティングへの活用では来店時に顔の登録をしたユーザーのみが入店して商品が購入できる店舗も増えています。東京新宿にあるDIME LOUNGE STOREでは完全無人店舗の実証実験を始めています。
https://dime.jp/genre/1121366/
これからは顔認識があたりまえの時代に
いかがでしたでしょうか?ひと昔前は防犯カメラがなかった時代もありましたが、年々設置台数は増えていき、今や防犯カメラが設置されているのがあたりまえの時代になりつつあります。これからはAIがあたりまえになり顔認識が普通の時代がくるかもしれませんね!これからも皆様の役に立つ防犯カメラ知識を発信していきたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。