防犯ブログ

防犯カメラにまつわる専門用語(映像編)

防犯ブログをご覧いただきありがとうございます。これから防犯カメラを購入しようと考えている方に読んでいただきたい、防犯カメラの専門用語について解説いたします。

仕様やスペックが分かっていないと業者から提示された見積もりが適正かどうかも分からないのでこの記事が参考になれば幸いです。

専門用語一覧をカテゴリーにまとめましたのでこちらもあわせてご覧ください。

https://wizsecurity.jp/blog/category/senmonyougo

防犯カメラにまつわる専門用語(映像編)

デイナイト機能

最近の防犯カメラはにはほとんど搭載されている機能です。日中は光がありますのでカラー映像で撮影することができますが、夜間はカラー撮影するための光の量が減るためモノクロ映像で撮影することによって低照度撮影を可能にする機能です。

外の光の量を感知するCDSセンサーが搭載されており日が暮れると同時に自動でデイナイト機能が作動する仕組みになっています。

赤外線照射(IR機能)

デイナイト機能は光の少ない低照度状態で使える機能に対して赤外線照射はカメラ全面に配置されたLEDより赤外線を照射します。そして反射した赤外線をカメラレンズで取り込むことによって照度がまったくない場所での暗視撮影を可能にします。

照度が全くない場所というのは真っ暗闇になりますので、暗視撮影が可能になります。暗視カメラの種類により異なりますが赤外線の照射距離に違いがありますので、室内または屋外など現場に合わせた暗視カメラを選ぶようにしましょう。

IRカットフィルター

日中の屋外は多くの赤外光で溢れています。防犯カメラのレンズは可視光と合わせて赤外光の波長も取り込んでしまうため、日中は赤外線の波長のみカットするIRカットフィルターがかかった状態になっています。夜間は赤外線照射して暗視撮影をするためにIRカットフィルターを外して撮影するためにIRカットフィルターを上げた状態にすることで暗視撮影が可能になります。

イメージセンサー(撮影素子)

レンズを通して取り込んだ光をイメージセンサーに照射することで光をデジタル変換して映像におこします。CCDやCMOSといったイメージセンサーがありますが、最近の防犯カメラではほとんどがCMOSセンサーを採用しています。最近では暗がりでも少しの明かりがあればカラーで撮影できるスターライトカメラも登場していますが、SONY製のSTARVISセンサーを採用しています。

画素数

画素数について解説します。これはとても分かりやすいとは思いますが表記としては200万画素や2メガピクセルと表記されます。地上デジタル放送はフルハイビジョン放送と呼ばれていますが、これは防犯カメラ画素数でいうところの2メガピクセルにあたります。

画素数は数字が大きければ画素数が高くよりキレイな映像になります。最近では8メガピクセルのカメラも登場しており4Kカメラと呼ばれています。現時点ではコストパフォーマンスを考えると2メガピクセルのカメラがおすすめです。ちなみに映像を見るためのモニターで最も普及しているのがフルハイビジョンモニター(2メガピクセル)なのでそれ以上の画質にしても意味がないという問題もあります。

アスペクト比

アスペクト比とは画像の縦と横の比率を表します。一般的には横:縦の比率で表記します。200万画素のカメラであれば縦横比は16:9で38万画素のカメラであれば4:3になります。昔のブラウン管テレビは四角の形をしていましたが、最近の液晶テレビは横長の形状をしていますが、それもアスペクト比の違いによる形状の違いです。

フレームレート

これは動画のコマ数を言います。動画というものは静止画を1秒間に何枚も撮影して、パラパラ漫画のように見ることで動画になっていきます。1秒間に30コマの写真を撮るものをフレームレートで30FPSと表記します。ちなみにテレビは基本60コマの動画になります。

ちなみにライブ映像は30コマで撮影するけど録画データだけはもっと少ないコマ数に設定することが可能です。

例えば国家公安委員会認定事業でもある防犯設備士資格の試験で出題されるのですが、証拠撮影に必要となる最低コマ数は4FPSと定められています。映像はカクカクしていますが証拠録りできていることが大切になるので最低でも4コマあれば犯人を特定できます。

シャッタースピード

防犯カメラの映像は静止画を何枚も撮影してそれをパラパラ漫画のように並べることで動画にしています。1秒間に30枚の静止画を撮影することで30コマの動画になります。その際にシャッターを切るのですが、そのスピードを調整することができます。シャッタースピードは基本はオートで外の光によって自動で調整されます。

フリッカレス

蛍光灯の光は普通に点灯しているように見えて実際は目に見えないレベルで点滅しています。日本の電源は東日本(50ヘルツ)と西日本(60ヘルツ)で周波数が異なります。蛍光灯はこの周波数の倍数で点滅していますので、シャッタースピードのタイミングによっては暗くなったり黒い横縞が出てきたりしてしまいます。

フリッカレス機能がついていればそういった問題をクリアーすることができますので、フリッカレス昨機能のついたカメラを選定する必要があります。

WDR(ワイドダイナミックレンジ)

WDR機能は防犯カメラには必須の機能です。店舗の中から入口と撮影する場合現場によって逆光となる場合があります。その際にWDR機能を使えば暗い箇所と明るい箇所の映像の差分を調整して表示しますので、被写体が影になってしまうのを防ぎます。WDRの補正能力はdb(デシベル)で表記されます。数字が大きいほど逆行補正機能が強いのということになります。