防犯ブログをご覧いただきありがとうございます。今回は国内で使われている防犯カメラメーカーについて解説いたします。国内メーカーから海外メーカーまでたくさんのメーカーがある中で、何を選べばいいのか分からないといった方に分かりやすく解説いたします。
最近では海外のメーカーにOEMで生産している企業も増えているようなのでそのあたりも解説できる記事になっています。
目次
パナソニック(Panasonic)
国内の総合家電メーカーのパナソニックです。防犯カメラはi-PRO(アイプロ)シリーズとして展開しています。総合家電メーカーとしての製品力の高さと国内メーカーの品質の高さは防犯カメラメーカーの中でもトップクラスです。
またパナソニックのカメラ技術を活用した顔認証システムを展開しておりKPASブランドとしてリリースしています。既に国内の空港やテーマパークなどで導入されておりその技術力の高さが窺えます
ネットワークカメラだけでなく、同軸ケーブルをしようしたアナログハイビジョンカメラも展開しています。
https://biz.panasonic.com/jp-ja/products-services_security#ach003
三菱電機 (MITSUBISHI)
重機、化学などあらゆる製品を網羅している総合電機メーカーです。国内のインフラから設備まで含めた三菱電機グループの事業の一つとして防犯カメラ事業があります。ネットワークカメラブランドとしてMELOOKシリーズを展開しています。
総合電機メーカーとしての技術力を背景にコンビニエンスストアや金融機関など多くの現場で採用されています。業界では珍しい200FPSで撮影できるFAカメラなど三菱ならではの商品も特徴の一つです。
とあるコンビニエンスストアなどは三菱のカメラがかなり導入されているので、意識して店内を回ってみるとどこのコンビニか分かるので調べてみてください。
http://www.mitsubishielectric.co.jp/nwcamera
ハンファ(旧:サムスンテックウィン)
防犯カメラ業界の中でも世界的シェアの高いメーカーです。Wisenetシリーズとして防犯カメラを展開しています。元々はサムスンテックウィン社の事業をハンファが買収するという形で現在はハンファテックウィン社が事業を引き継いでいます。
韓国は映像技術が優れており解像度が4Kのネットワークカメラもラインナップしています。某大手の警備会社でも採用されており防犯カメラの品質も安心のクオリティを誇っています。
価格は中国の防犯カメラメーカーより高いですが、確かな品質とスペックを持った防犯カメラメーカーと言えます。
http://www.hanwha-japan.com/our-business/#sec-security
ハイクビジョン (Hikvision)
中国の国営企業でもあるハイクビジョンは世界で防犯カメラシェアがNO1のグローバル企業です。日本国内でも最近よく見かけるようになりました。トランプ政権時代に米国の国防権限法(NDAA)にて政府調達を禁止すると発表しニュースにもなったことで名前が知れ渡ることになりました。
しかし政治的な動きをさておき、品質と価格面においてもトップクラスでスペックや機能も他のメーカーに引けとらないクオリティを誇っています。中国の国営企業であるという点からも中国国内で多くの監視カメラが導入されています。
中国の国内には天網工程と呼ばれる大規模監視システムが導入されておりハイクビジョンは2億台以上の監視カメラを導入しているとされています。これからの防犯カメラ業界をリードする企業でありながら政治的な影響も無視できないグローバル企業です。
ダーファ (Dahua)
ハイクビジョンに続いて防犯カメラ世界シェア2位の中国企業です。ハイクビジョンは中国国内のシェアが高いのに対してダーファは国外への輸出がメインになっています。ハイクビジョンがライバルになりますので、似たような製品をよく出しています。
国内メーカーもハイクビジョンやダーファにOEMを依頼していますので、両社とも品質が高くコストパフォーマンスが高いという印象があります。しかしNDAAの問題もありますので、官公庁や大手企業では導入が控えられているのが現状です。
https://www.dahuasecurity.com/
ボッシュ (Bosch)
電動ドライバーなどで身近なボッシュですが、本社はドイツにある総合電機メーカーです。グループ会社のボッシュセキュリティシステムは防犯カメラ特にネットワークカメラを日本市場で展開しています。今でこそ業界では当たり前になったスターライトカメラや、カメラ本体でオブジェクトを検知するインテリジェンス機能などは先駆けともいえる老舗のメーカーです。
中国や韓国などの防犯カメラと比べると価格は割高ですが、製品の品質はかなり高く信頼できる防犯カメラメーカーの一つです。カメラによっては英語メニューだけだったりするので一般的には使いにくいカメラかもしれません。業務用のカメラとして見かけることが多い防犯カメラです。
https://www.boschsecurity.com/jp/en/
VIVOTEC
台湾の監視カメラメーカーのVIVOTECは2000年2月に設立された世界を代表する監視カメラメーカーです。ネットワークカメラ及び、それに関わるシステムを提供しておりなかでも人数カウントカメラは認知度が高くその名前が浸透しています。
また2020年にはサイバーリンク社と提携し顔認識機能を搭載したネットワークカメラを新たにリリースするなど提携先企業とのリレーションシップも活発になってします。
AXIS
1984年に創業した監視カメラメーカーのアクシスは世界50か国に展開する防犯カメラのグローバル企業です。AXISのネットワークカメラは技術と機能の高さは世界でも群を抜いたレベルの機能を誇っています。
例えばライトファインダーと呼ばれる機能は少ないあかりの中で、明るく映すことができる機能です。従来の夜間撮影では赤外線LEDを使用した暗視撮影を基本としていましたがAXISのライトファインダー機能であれば夜間でもカラーで撮影することが可能です。
ネットワークカメラの国際標準規格の「Onvif」はAXISをはじめ、ボッシュ、ソニーが連携することでできたネットワークカメラの国際標準規格なのは有名です。
世界のセキュリティ企業50社
今回ご紹介した防犯カメラメーカーはまだまだ一部ではありますが、a&sJapanが発行する世界のセキュリティ企業50社というものを紹介いたします。
http://www.asj-corp.jp/new-number/sec-2020-no79.pdf
この50社の中に並んでいるのは世界をリードするグローバル企業ですが、国内の防犯カメラメーカーは載っていません。一部オプテックスやタムロンなどの企業がありますが、防犯カメラ以外のセキュリティ機器です。
世界の潮流は中国などの企業が強く、日本で流通している防犯カメラも海外製のものが増えているのが現状です。最近の海外に防犯カメラは耐久性も上がっていて操作性も高いものが増えています。一概に中国製だから品質が悪いということもなくなってきました。
そういう視点で防犯カメラメーカーを選んでみるのも一つかもしれません。