この記事は防犯カメラを使った メール通知機能について解説いたします。通知機能とは防犯カメラの映像に変化があった時にメールやスマホへのプッシュ通知をしたり、防犯カメラに異常があった際にお知らせしてくれる機能です。カメラを設置して録画しているだけでは何か異常があった際に気付くことができませんので、防犯カメラの通知機能を使うことをおすすめします。
防犯カメラの通知機能について解説します!
目次
主な検知機能
防犯カメラの主な検知機能を紹介します。通知をする際にトリガーとなる検知方法です。今回、紹介する検知方法は現在販売されている防犯カメラでは主流となっている検知機能になります。通常の検知機能をさらに踏み込んだAI検知機能などについては別の記事でご紹介いたします。
動体検知
防犯カメラでもっともポピュラーな検知機能の一つに動体検知があります。動体検知とは防犯カメラ映像の中で動きがあった場合に検知します。検知エリアの指定と感度の設定ができますので、検知具合に応じて設定を変更できます。
動画とは厳密に言うと静止画をパラパラ漫画のような形で見せることで動画にしています。その静止画の絵の違いの差で動体を検知する仕組みになります。
車のフラッシュライトや風で揺れる葉などにも反応しますので、防犯カメラ設置後に設定の調整をする必要があります。最近では動体検知の中でも人物のみを検知するスマートモーションディテクションと呼ばれる機能もあります。
人感センサー検知
防犯カメラに人感センサーが搭載されているものは、人感センサーで検知することも可能です。公衆トイレの手洗い場などでは手をかざすだけで水が出たりしますが、これらは人感センサーを利用しています。
人感センサーは人の体温を感知して通知しますので、動体検知と比べて誤検知も少なく人物や動物など周囲環境と温度差のある被写体に反応しやすい検知方法です。警備会社などがパッシブセンサーと呼ばれる人感センサーを施設に設置しています。
ビデオロス
防犯カメラとレコーダーを設置している場合、レコーダーの機能でビデオロス検知機能があります。こちらの機能は防犯カメラの映像が見えなくなった場合にレコーダーより通知されます。
防犯カメラが故障したのか、ケーブルに問題があるのか分かりませんが、ビデオロス検知した場合は早急なメンテナンスが必要です。特に屋外に設置している防犯カメラは雷が落ちたり、台風シーズンなど水没して故障する可能性が高いのでビデオロス検知を活用することをおすすめします。
いたずら検知
タンパリングとも呼ばれています。これは防犯カメラに何かしらの細工があった場合に通知されます。例えば防犯カメラのレンズを黒い布で覆う、スプレーで黒く塗りつぶすなどのいたずら行為を検知します。
ビデオロス検知との違いは防犯カメラの映像信号は問題がない状態で映像のみ異常になるという点です。映像信号の入力がなくなればビデオロス、信号入力が残っていればいたずら検知になります。
犯人が防犯カメラに気付いている場合に侵入されれば、犯罪の証拠をなくさないようにするため、防犯カメラにいたずらする可能性が高まります。そのような場合においてもいたずら検知は有効です。
ハードディスクエラー(録画エラー)
レコーダーを導入している現場においてハードディスクに問題があった場合などハードディスクエラーを検知します。何らかの原因によってハードディスクが故障したり、録画が停止してしまった場合を検知します。
ハードディスクは消耗品と言われていますので、3年程度使用すると故障の可能性が飛躍的に上がります。そのためハードディスクエラーを通知できるようにしておけば、万が一、事件があった時に録画が撮れていないということにならないので、導入した場合は設定を入れておくことを推奨します。
ネット死活監視
インターネットに接続して遠隔監視しているレコーダーであれば、ネット死活監視できる機能もあります。これはレコーダー側から1時間に一回メールで稼働状況を自動送信する機能で、これらのメールが来なくなった場合に何かレコーダーに異常があったことをお知らせしてくれる機能です。
ビデオロスやハードディスクエラーは機器に異常があった場合に通知されますが、死活監視はインターネットがつながるかどうかを通知します。そのため異常を検知した場合は、ビデオロスやハードディスクエラーなど他の異常もないか現地で確認するなどできますので、便利な機能になっています。
通知の方法
検知やエラーの種類については解説させて頂きましたので、次は通知を知らせてくれるのかをご紹介いたします。
Eメール通知
登録したメールアドレスにメールで通知する方法です。防犯カメラもしくはレコーダーをインターネットに接続した状態で、送信メールアドレスの設定と通知を送る先のメールアドレスを設定することで、メール通知することができるようになります。
Gmailまたはヤフーメールなどを使う場合は、セキュリティレベルを下げない設定ができませんのでご注意ください。メールだと受信メールの中に埋もれてしまいますので、新規のメールアドレスを作成して通知をオンにすればメールが届いた時にすぐに気付けるようになります。
プッシュ通知
プッシュ通知は対応している防犯カメラメーカーのみ使用が可能です。対応しているカメラメーカーであればスマートフォンアプリ側の設定をすることでプッシュ通知ができるようになります。メール通知だと他の受信メールの中に埋もれてしまい気付きにくいといったことがありますので、確実に通知するならプッシュ通知をおすすめします。
アラーム出力通知
これはアラーム出力端子を搭載している防犯カメラ専用の通知方法になります。アラーム出力とはアラーム線を配線してパトランプやブザーなどで通知する機能です。これは現場で異常があった際に現場の監督者に通知することで現場での安全確認や異常確認に活用できます。
活用事例とメリット・デメリット
防犯カメラの通知機能を利用した実際の活用事例と使った場合のメリット・デメリットについても解説いたします。
空き巣の侵入を通知
例えば動体検知機能を利用することで、夜間に侵入者があった場合にプッシュ通知が送られてくることで、侵入者があったことをお知らせしてくれます。実際の侵入者と対峙すると襲われる危険性もありますので、外付けのスピーカーなどを活用することで、威嚇して追い払うことも可能です。
機器の異常を事前に発見
防犯カメラに異常が発生した場合に事前に通知することで、万が一の時に撮れていなかったということを防止します。防犯カメラは毎日、見るものというよりは何かあった時に見ることが多いので、防犯カメラ機器の異常に気付かないといったこともあります。そのようなことにならないためにも、通知機能を使って万が一録画が撮れていないなんてことにならないようにしましょう。
通知機能を使ってコスパよく防犯カメラを運用できます。
防犯カメラの通知機能を使えば、現場で何か異常があった場合にすぐにお知らせしてくれます。警備会社などの月額サービスなど利用するのをやめて、自主警備に切り替えることで月々のコストを抑えることができます。ぜひ防犯カメラの通知機能をご活用ください。