これから防犯カメラの導入を検討されている方へ、防犯カメラを設置した際の費用について解説いたします。防犯カメラと一口で言っても、業務用や家庭用の防犯カメラがありますので、幅広い防犯カメラの相場をお伝えできればと思います。
また防犯カメラ一括買取からリース、レンタルまで購入方法がありますので、購入方法に合わせたメリット、デメリットまで解説いたします。
目次
防犯カメラの費用
防犯カメラの機器本体はどれくらいの費用がかかるのでしょうか。まずご説明するのは防犯カメラには業務用と家庭用があります。業務用は名前の通り業務用の監視カメラになりますので、高耐久で機能も豊富についています。メーカー保証も長く付いています。
対して家庭用防犯カメラは家庭用で使われる防犯カメラのため、設置が簡単なものが多く、プラスチック製であったり耐久性も低い傾向にあります。メーカー保証も短いのでそのあたりも踏まえてご検討ください。
防犯カメラ
業務用の防犯カメラ相場は大体5万円~10万円です。なぜこれほど高いのかというとネットや店頭での購入は難しくさらに購入後の保証体制もあり金額は高い傾向にあります。また機能も最新機能を搭載していますので、長く使うことを考えるのであれば業務用の防犯カメラをおすすめします。
レコーダー
録画機となるレコーダーは8万円程度からあります。レコーダーはカメラの台数に応じて決められています。基本的には4台用、8台用、16台用のレコーダーになります。4台用レコーダーで大体8万円程度の価格になります。レコーダーにハードディスクを搭載しているのでパソコン同様の精密機器扱いになります。
モニター
モニターはパソコンショップで販売しているモニターで大丈夫です。ネットで調べれば大体2万円程度でモニターが販売されています。現在主流の防犯カメラ用のレコーダーはHDMI出力になりますので、HDMI入力端子の付いたモニターを選ぶようにしましょう。画質は200万画素フルハイビジョンモニターをおすすめします。
家庭用防犯カメラ
家庭用の防犯カメラはネットや店頭で販売されているもので5万円程度です。カメラとレコーダー付きモニターがセットになっており設置も簡単です。家庭用の防犯カメラはモニター付きワイヤレスカメラや、乾電池式のトレイルカメラ、バッテリー内蔵のスマートカメラまで多岐に渡ります。バッテリー内臓の工事不要のスマートカメラであれば2万円程度であるのが現状です。
防犯カメラの工事費用
実際の防犯カメラの設置費用ですが、基本的には現場調査を実施した上で算出します。また場所も変われば交通費や諸経費も変わります。今回は過去の実績を考慮して大体の工事費を算出してご紹介します。業者によって違いはありますがここで紹介する金額から大幅に変わる場合は見積りの詳細について再度チェックした方がいいかもしれません。
設置工事費
まずはカメラ1台あたりの設置工事費は4万円~5万円程度です。この工事費にはカメラの設置費用、コネクターの防水処理、画角調整まで含みます。
配線、部材費
配線、部材費用は現場の配線距離やカメラ台数によって異なりますが、大体3万円程度になります。この費用の中には配線ケーブルから、配管、防水ジャンクションボックスなどが含まれています。工事の内容によってはポール建てや架空配線など必要な部材は変わり部材費用が上がります。
諸経費
工事見積をすると実際の工事に関わる金額の他にも交通費や車両費などの諸経費がかかります。夜間工事の場合など別途経費がかかりますのでご注意ください。
アフターメンテナンスについて
防犯カメラは精密機器になりますので、導入後のアフターメンテナンスが必須になります。メンテナンス費用は業者により異なりますが、基本出張費と技術料を合わせて3万円程度が相場です。
ハードディスク費用
ハードディスクは消耗品になりますので、3年程度での交換を推奨します。容量により金額は異なりますが大体2万円程度でハードディスクを購入することができます。レコーダーは24時間365日稼働していますので、故障しやすく監視カメラに特化したハードディスクを使うことを推奨します。
画像抜き取りサービス
何か事件があった時など防犯カメラ映像を抜き出して、警察へ証拠提出する際のサービスもあります。防犯カメラレコーダーの操作が苦手な方はこういったサービスを利用するのも一つかもしれません。
事務所の防犯カメラの設置場所
実際、事務所に防犯カメラを設置する場合はどいった場所に設置するのが一般的か解説します。設置場所によって最適な場所にカメラを設置することで、防犯カメラの効果を最大限発揮できるようになります。
玄関、入り口
事務所の入り口に防犯カメラを設置する場合は逆行に注意するようにしましょう。特に自社ビルの場合、入り口はすぐ外になりますので逆行になり来社した人の顔がしっかりと映りません。また室内に設置する場合は威圧感を与えないようなドーム型の防犯カメラや小型タイプをおすすめします。
オフィスフロアー
事務所内のオフィスフロアーには赤外線暗視カメラを設置しましょう。夜間、侵入者があった際も暗視機能が付いていれば暗視撮影が可能です。またフロア全体が見渡せるように死角のない位置にカメラを付けるようにしましょう。フロアーの中央に全方位カメラを設置するのもカメラ台数を減らして設置することで費用を抑えられます。
裏口
事務所の裏口は侵入者を防ぐためのバレットカメラをおすすめします。バレットカメラは見た目に威圧感がありますので防犯抑止効果が高まります。またバレットカメラは防水、防塵機能を搭載していますので、雨が降っても安心です。
駐車場
駐車場の防犯カメラは広角のカメラを推奨します。2台車が駐車できるスペースがある場合、通常のカメラだと1台でおさめることが難しく特にカメラの下側が視覚になったりします。広角のカメラにすることで、カメラ1台で効果的にモニタリングすることができます。
防犯カメラでおすすめの機能
防犯カメラでおすすめの機能を解説します。防犯カメラのたくさんの機能が付いていますがここでは特に必要な重要な機能について解説いたします。
カメラ画質
カメラの画質は高い解像度のものがおすすめです。地上デジタル放送は200万画素のフルハイビジョン画質になっていますが、防犯カメラも200万画素以上のカメラを選ぶようにしましょう。最近では400万画素の高画質カメラや800万画素(4K)カメラも登場しています。画質がよければ細かいところまでキレイに撮れますのでおすすめです。
赤外線IR機能
赤外線IR機能が付いている防犯カメラをおすすめします。赤外線IRとは夜間、暗闇の中でも赤外線LEDが発光しモノクロで暗視撮影が可能です。今では防犯目的で設置する場合は必須の機能になっています。
防水・防塵機能
防水・防塵性能はIP〇〇と表記されます。「IP〇〇」とは、IP(International Protection)コードと呼ばれるもの。2003年に国際電気標準会議(IEC)によって定められた、電気製品の防水・防塵性能を表す規格です。IP性能が高いほど雨、風に強く故障しづらいという特徴を持っています。
防犯カメラは長く使うものだからこそ慎重に
防犯カメラは設置してからは長く使うものになりますので、設置する防犯カメラはもちろんですが工事に関しても事前にしっかりと検討するようにしましょう。