防犯ブログ

防犯カメラの録画方法について解説します

今回は防犯カメラの録画方法について解説します。使い方によっておすすめの録画機能も変わってきますのでメリット、デメリットなども合わせてお伝えします。最近、流行っているなどの理由で決めてしまうと後々、取返しのつかないことになることもあるかもしれませんので、この記事が参考になれば幸いです。

防犯カメラの録画方法

防犯カメラの録画方法多くの種類があります。使い方は用途に合わせて選ぶことで、効率よく防犯カメラを運用することができます。

クラウド録画

最近流行りの録画方法にクラウド録画があります。クラウド録画とはメーカーが用意したクラウドサーバーに録画データを保存する方法です。クラウドサーバーと通信する必要がありますので、インターネット環境が必要です。

また利用に関してはランニングコストが発生します。録画したい日数を決めて月額の利用料を支払う方法になります。

ハードディスク録画

防犯カメラの録画方法としてはもっともスタンダードな方法になります。DVR(デジタルビデオレコーダー)やNVR(ネットワークビデオレコーダー)と呼ばれるハードディスクが搭載されているレコーダーに録画データを保存します。ハードディスクの容量によって録画日数が変わります。2週間~3か月程度まで録画日数を選ぶことができます。

SSD録画

SSD(ソリッドステートドライブ)の略でハードディスクと同じレコーダーに搭載されています。SDDはハードディスクと比べて、衝撃や熱に強いという特性を持っているので屋外で使う街頭防犯カメラシステムでおすすめです。ただしハードディスクに比べて高価なので録画したい日数を計算して最適な容量を購入する必要があります。

SDカード録画

SDカードはビデオカメラや一眼レフなどでも使用されている取り出しが簡単な記録媒体です。容量は少ないですが抜き差しが簡単にできますので、街頭防犯カメラでよく使われています。録画したデータを抜き出してパソコンですぐに再生できる使い勝手のよさが特徴です。

レコーダーの種類

実際の録画する際のレコーダーの種類について解説します。防犯カメラの種類によってレコーダーの種類も変わりますので、注意して選ぶようにしましょう。

DVR(デジタルビデオレコーダー)

DVRとは主に同軸ケーブルを使った防犯カメラで使われるレコーダーです。AHDカメラやTVI、CVIなど信号方式に応じたDVRを選ぶようにしましょう。カメラの台数によってレコーダーの種類が変わります。一番少ないもので4台用で大くて16台用のDVRがあります。

NVR(ネットワークビデオレコーダー)

NVRとは主にLANケーブルを使ったネットワークカメラで使われるレコーダーです。PoE機能を搭載しているNVRであれば、LANケーブルと1本でカメラまでの配線が可能です。DVRと同じくカメラの台数で種類が決まります。多いもので100台以上のカメラを接続できるNVRも存在しています。

NAS

NASとは「NAS(Network Attached Storage)=ナス」という略称で呼ばれます。パソコンの外付け用ハードディスクとして使われていますが、ネットワークカメラにも使うことができます。ネットワークカメラ1台を録画したい場合などおすすめの録画方法になります。

SDレコーダー付き防犯カメラ

SDカードやマイクロSDカードを防犯カメラに挿入して録画することができる防犯カメラです。カメラの電源をつなぐだけで録画ができるので安価に防犯カメラを導入することができます。実際の映像を見たりできないので運用面で注意が必要です。

録画圧縮方式

防犯カメラ映像を録画する時の圧縮方式について解説します。

MotionJPEG(モーション ジェイペグ)

MotionJPEGとは通常静止画として使われているJPEG映像は連続で表示することで動画にしている仕組みです。現在はあまり使われない方式です。容量が大きくなりすぎるという点がデメリットです。

MPEG-4(エムペグフォー)

MPEG-4とはデータを符号化してデータの容量を圧縮する方式です。基準となる画像(Iフレーム)を伝送し次以降の画像(Pフレーム)はIフレームから変化している部分のみ伝送する方式です。

H.264(エイチドット264)

h.264もMPEG-4同様にフレーム間を符号化します。Motion JPEGと比べて80パーセント以上、MPEG-4と比べて50パーセント以上のデータ容量を削減することができます。H.264を利用することでレコーダーのハードディスク容量を節約することができますので、より長く録画データを保存することができるようになります。

H.265(エイチドット265)

最新の動画圧縮方式H.265はHEVC(High Efficiency Video Coding)と呼ばれています。H.264と比べて2倍の圧縮能力があります。圧縮技術の適正化が進められており解像度は8Kまでフレームレート300FPSまでの動画に対応しています。

録画方法

実際に録画する際の録画方法について解説いたします。録画データをミラーリング(冗長化)することで何かあった時でも安心です。

リレー録画

リレー録画とは複数枚のハードディスクを搭載しているレコーダーの場合に使われる方法です。名前の通り1枚のハードディスクに書き込みが終わると2枚目のハードディスクに書き込みを始めます。長時間録画データを残しておきたい場合に使われる方法です。

ミラーリング録画

ミラーリング録画とは2枚のハードディスクに同じデータを保存することで、常にデータをバックアップさせておくことで1枚のハードディスクがクラッシュしても、もう片方のハードディスクにデータが残っているので安心です。

RAID録画

RAID(レイド)とは複数のハードディスクに分散してデータを保存することでシステムに冗長性を持たせます。3枚~5枚のハードディスクを1枚のハードディスクとしてみなして録画データを分散して保存します。RAIDはハードディスクがクラッシュした際に、ハードディスクを交換することで元のデータを自動でコピーします。大規模な監視カメラでシステム構築する際に利用される録画方法です。

録画時間を決める

防犯カメラ映像を録画する際に録画時間を決める必要があります。大体必要な録画日数は2週間程度あれば十分ですが、用途によっては1か月から1年程度とありますので、お使いの用途に合わせて録画日数を選ぶようにしましょう。

画質とFPSの設定

画質とFPS(フレームレート)の設定は録画日数に影響を与えます。画質は200万画素のカメラよ800万画素のカメラの方が録画日数は短くなります。また動画はパラパラ漫画のように静止画の連続で動画データを作っています。フレームレートとは1秒間に何枚の静止画を送るのか決めておりFPSが高いほど滑らかな動画になりますが、容量が多く必要になります。

容量を増やす

ハードディスクの容量を増やすことで録画日数を伸ばします。ハードディスクを1TBから2TBにするだけで単純に録画日数は倍になりますので。撮りたい録画日数に合わせてハードディスクを増やすようにしましょう。

圧縮方式を決める

動画の圧縮方式を決めます。現在、主流となっている動画圧縮方式はH.264もしくはH.265

です。400万画素以上の高画質カメラを使っている場合は録画データ容量が大きくなりますので最新のH.265の圧縮方式を採用している防犯カメラをおすすめします。

用途に合わせて最適な録画方法を選びましょう。

防犯カメラの録画方法はたくさんの種類と方法があるのがお分かり頂けたかと思います。導入を検討されている方は用途に合わせた防犯カメラの録画方法を選ぶようにしましょう。