防犯カメラSDカード録画のメリット・デメリットについて

防犯カメラでSDカード録画できるタイプがありますが、SDカードは手軽に安く購入できる反面、使用を間違えるとデータが飛んでしまったりリスクもあります。今回は防犯カメラでSDカードを運用する際のメリット・デメリットを解説していきます。

SDカードの種類について

SDカードには通常のSDカードとマイクロSDカードの２種類があります。

防犯カメラのSDカード録画はこの２種類のどちらかのSDカードが使われています。

SDカードの容量

SDカードは種類によって容量が変わってきます。容量は以下の通りです。

・SDカード／マイクロSDカード

容量：～2GB

・SDHCカード／マイクロSDHCカード

容量：4GB～32GB

・SDXCカード／マイクロSDXCカード

容量：64GB～

防犯カメラの対応している容量によって選ぶようにしましょう。

転送速度

SDカードの転送速度は以下の２種類です。スピードクラス、UHSスピードクラスです。

・スピードクラス

Class2・4・6・10（転送速度が最低2MB／秒から10MB／秒）

・UHSスピードクラス

UHS Speed Class 1・3（転送速度が最低10MB／秒から30MB／秒）

SDカード録画のメリット

防犯カメラで使用するSDカード録画にはどんなメリットがあるのでしょうか。他にもHDDやクラウド録画など多様な録画方法がある中でSDカード録画のメリットについて解説していきます。

価格が安い

HDDに比べて価格が安いというメリットがあります。アマゾンなどのインターネットで128GBのSDカードが約3000円程度から販売されています。容量も小さいものから大きいまで幅広く販売しているので、予算に合わせてSDカードを選べるのがメリットです。

本体サイズが小さい

SDカード自体の大きさが小さいというのも特徴です。SDカードの大きさが横幅24㎜×高さ32㎜でマイクロSDカードの大きさが横幅15㎜×高さ11㎜というサイズです。SDカードを抜いて持ち歩くことも簡単にできるのが最大のメリットです。むしろマイクロＳＤカードは小さすぎるので抜き差しして使うのは向いていないともいえます。

データの抜き出しが簡単

防犯カメラでSDカードを使用する場合はデータの抜き出しが用意になりますのでおすすめです。例えば何か事件があった時などにSDカードを取り出してすぐに証拠として提出することができます。HDD録画の場合、USBメモリなどをレコーダーに挿してバックアップを取る必要があり手間がかかります。

SDカード録画のデメリット

SDカード録画する場合のデメリットについて解説します。

録画時間が短い

SDカードの容量は小さいものが主流となっており対応している防犯カメラも容量が小さいのものが多いです。主流なのは128GBから256GBのＳＤカードが対応していますが、録画日数にするとかなり短くなります。長いもので1週間程度の録画限界となります。SDカード録画する場合は動体検知録画など活用し録画日数を伸ばすようにしましょう。常時録画で長期間録画したい場合はHDD録画またはクラウド録画を推奨します。

寿命が短い

ＳＤカード自体の寿命も短いのはデメリットの一つです。ＳＤカード自体の寿命はおおむね２～３年と言われています。デジカメやビデオカメラで使用した場合でそれぐらいの寿命なので、防犯カメラのSDカードは録画データを常時書き込みをしていますので寿命はもっと短くなる傾向にあります。

防犯カメラはセキュリティ機器になりますので、万が一、撮れていなかったということは極力、防ぎたいので１年に一回は交換することをおすすめします。

データ消失の可能性

ＳＤカードはその特性上、抜き差しして使うことになるため。接触部分の破損などが起きた場合、データが消失する可能性があります。またフラッシュメモリは、静電気に弱く雷など外的要因によりさらにデータ消失の可能性は上がります。

クラウド録画やHDD録画

防犯カメラを運用する際にもっとも多い録画方法としてはHDD録画があげられます。ＨＤＤ録画の最大のメリットはその録画容量です。容量が小さいもので1TBから大きいもので10TBまであります。また寿命に関しても３年から５年程度は使えるので長期間の録画を残しておきたい場合はHDDを推奨します。

最近はクラウド録画できるタイプの防犯カメラも発売されており録画日数が決まっている場合はクラウド録画もおすすめします。クラウド録画はランニングコストがかかってきますので、注意が必要です。

防犯カメラは録画方法をしっかりと考えて検討するようにしましょう

どの録画方法についてもメリット、デメリットがたくさんありますので、用途に合わせた録画方法を選ぶようにしましょう。ＳＤカード録画は街頭防犯カメラや家庭用防犯カメラで使われるのが主流となっています。そのあたりも含めてご検討ください。