防犯カメラを設置する際に、画角に注意して設置する必要があります。画撮影範囲を理解せずに設置した場合、思った以上に撮れていなかったり、大切な場所が死角になっていたりせっかく設置しても意味がなくなってしまうので、事前に撮影範囲など把握した上で設置するようにしましょう。
目次
防犯カメラレンズの焦点距離とは
防犯カメラのレンズ仕様書には焦点距離が記載されています。焦点距離とはイメージセンサーからレンズの中心点までの距離を言います。防犯カメラの仕様書にはf=6㎜と記載されています。その場合焦点距離が6㎜の防犯カメラになります。
焦点距離が短いレンズの場合、3㎜以下の場合広角レンズになります。広角レンズであればより広い範囲で撮影することができます。対して8㎜以上のレンズは望遠レンズと呼ばれており遠くの被写体を撮影する場合に使用されます。
固定レンズとバリフォーカルレンズ
固定レンズとは焦点距離が固定のレンズとなっており、レンズの向き調整することはできますが、画角を調整することができません。対してバリフォーカルレンズをはレンズの画角を調整することができるレンズです。例えばf2.8mm~13.5mmのバリフォーカルレンズの場合、焦点距離を可変することができ、画角調整することができるレンズになります。
防犯カメラの撮影範囲の確認方法
これから防犯カメラを導入するにあたって撮影範囲の確認方法について順を追って解説していきます。まず始めに確認するのが防犯カメラの画角です。水平画角と垂直画角です。水平画角とは映像の左右の広さで、垂直画角は上下の広さです。
200万画素のカメラはアスペクト比が16:9で横長の画像になりますが、水平の方が垂直に比べて広いという特徴を持っています。
防犯カメラの撮影範囲の計算方法
防犯カメラの撮影範囲は計算式によって算出することができます。三角関数の方程式を使うことで計算できます。計算式は以下の式になります。
tanθ(画角の半分)=撮影可能範囲の半分/撮影対象までの距離
上記の式でまず、tanθを計算します。次に以下の式に当てはめて撮影範囲を求めましょう。
撮影可能範囲 =tanθ(画角÷2)×撮影対象までの距離×2
確かにこの方程式で計算可能ですが正直、数学は苦手という方は以下のサイトで計算可能なので、使ってみてください。現在、一般的な防犯カメラはイメージセンサーのサイズが1/2.7型となっていますので選択して計算してみてください。
https://keisan.casio.jp/exec/system/1378430392
パノラマカメラについて
画角が180度程度あるパノラマカメラも登場しており、画角の広い防犯カメラが登場しています。360度全方位モニタリングカメラも登場しており死角のない映像で撮影することができます。全方位カメラはフィッシュアイカメラとも呼ばれており魚眼のように丸い映像になるのが特徴的です。
カメラの設置位置について
防犯カメラの設置位置は注意が必要です。高さに関しては防犯設備協会が推奨している高さは3メートルから4メートルの間の高さと言われています。高さがありすぎると真上から見下ろすような画角になってしまい、侵入者の顔を撮影することができません。また低すぎると防犯カメラを破壊されたり、いたずらされる可能性があります。
また通常の防犯カメラで焦点距離が3mm程度のカメラであれば、1/2.6インチのイメージセンサーであれば水平画角は約100度程度になります。角に設置すれば全体を見渡すことはできますが、建物の中央に設置したが場合は画角が足りなくなってしまうので工夫が必要です。