日本の季節の中でも梅雨シーズンや台風が多くなると防犯カメラが浸水したり、雷によって故障するリスクが高まります。今回は防犯カメラの天災対策について解説いたします。
目次
台風や梅雨のシーズンに多いトラブル
台風や梅雨のシーズンに多いトラブルとしては、雨水がカメラにかかることによって浸水したり、レンズ内が曇り結露することが挙げられます。また夏場の雷が多いシーズンともなると雷の影響で機器が故障する可能性があります。そのようなトラブルを未然に防ぐことが大切になります。
浸水トラブル
もっとも多いのがカメラへの浸水トラブルです。カメラそのものへの浸水度合はカメラの性能によって変わります。カメラの防水性能はIP性能で表記されており数値が高いほどより防水性能が高くなります。
一般的な防犯カメラはIP65、IP66、IP67相当の防水防塵等級になっています。例えばIP66の防水性能は「あらゆる方向からの暴噴流に対して保護されている」になりますので、かなり防水性能は高くなります。
これより低い等級の場合、直接、雨の掛かる場所では浸水する可能性があります。
結露
以前、記事にもまとめしたが防犯カメラは結露する可能性があります。湿度の高い夏場や梅雨の時期には特に可能性が高まりますので、シリカゲルを入れたり乾燥機に入れることで結露を防ぐことができます。
雷による故障
防犯カメラの最大の敵と言っても過言ではないのが雷です。雷の多いシーズンは防犯カメラの故障の理由はほとんどが雷と言ってもいいくらいです。雷には種類があって「直撃雷」「誘導雷」「逆流雷」の3種類があります。
直撃雷が落ちることは稀ですが、誘導雷は近くに雷が落ちてもその影響を受けますので精密機器である防犯カメラが影響を受けやすくなります。
対策方法
実際の対策方法について解説します。機器を使って対策することもありますが、まずは簡単にできる対策方法をご紹介いたします。
防水ジャンクションボックス
カメラ本体への浸水は防犯カメラのIP性能が高いものを選ぶ必要があります。また防犯カメラの設置に際しては雨の直接掛からない場所に設置するなど防ぐことができます。
ここで問題なのはカメラを有線ケーブルで配線している場合、接続コネクタの部分は防水ではありません。そのためコネクター収納するジャンクションボックスを活用しましょう。このジャンクションボックスの中にケーブルを収納して、壁に設置することで防犯カメラのコネクターを浸水から守ることができます。
雷サージ対策製品やSPDを活用する
前述した誘導雷対策として雷サージ対策の電源タップ、PoEハブ、SPDを活用するようにしましょう。基本的には雷サージに関する施工を必要としますので、万全に対策したい場合は専門の業者への依頼を推奨します。
しっかりと対策をして長く使えるようにしましょう。
防犯カメラは屋外に設置しており雷や雨などの影響をとても受けます。しかし精密機器となりますので、しっかりと対策することで長く使えるようになります。ぜひ対策をしてみてください。