防犯ブログ

防犯カメラのPTZ機能について解説します。

防犯カメラをお探しの方はご存じかもしれませんがPTZカメラと呼ばれる機能があります。PTZとはパン、チルト、ズームの略で左右、上下、ズームが遠隔でできる防犯カメラ機能です。PTZカメラは固定レンズのカメラに比べて画角を自由に調整することができるので一台で部屋全体をカバーすることができます。今回はPTZカメラの特徴と設置の際の注意点を解説します。

PTZカメラとは

PTZとはパン、チルト、ズームの頭文字をとっており、パン(左右)チルト(上下)ズームが遠隔で出来る防犯カメラです。PTZカメラの最大の特徴は見たい場所にレンズを自由に動かすことができるので、カメラ1台で部屋の中、全体をカバーすることができます。また通路のような180度撮影したい場所でも使える便利な機能です。

プリセット登録

プリセット登録とは見たい場所を複数登録することで、ボタン一つでその場所にレンズを動かす機能です。例えば朝はこの位置、夕方はこの位置、夜はこの位置など時間によって撮影する場所が異なる場合、プリセット登録しておくことで任意の場所にカメラのレンズを動かすことができます。

ツアー登録

ツアーとはプリセットで登録した場所を定期的に巡回するようにします。プリセット登録を三カ所登録してA地点B地点C地点を時間ごとに巡回しながら動いていきます。部屋の中央にPTZカメラを設置してプリセット登録することで広範囲をモニタリングすることが可能になりますので、カメラの設置台数を抑えることでコストを削減することができます。

スキャン

スキャンとは任意に設定したエリア2カ所を左右にレンズを動かす機能です。360度スキャン設定をすることで設置した場所から全方位をモニタリングすることができます。さらにスキャンのスピードを調整することで、より効果的なモニタリングが可能になります。

自動追尾機能

AI機能を搭載したPTZカメラは自動追尾機能を搭載しています。オートトラッキング機能とも呼ばれています。この機能はPTZカメラの前で動きがあった場合にカメラのレンズが自動で動き撮影対象に向かって動き続けます。たくさん人が行き交う場所では効果を発揮しませんが、資材置き場など普段、動きがない場所では効果を発揮する機能です。

PTZカメラで注意する点

PTZカメラで注意する点は、ツアーやスキャン設定を入れる場合、レンズ内のモーターを動かすことになりますので、内部のベルトやギアの摩耗が激しく故障するリスクが上がります。そのため常時、動かして使用したい場合は、高耐久の業務用のPTZカメラを推奨します。PTZカメラはホームポジションを設定することができます。再起動した際にホームの位置にレンズが動くように設定しておけば、万が一再起動した時に明後日の方向を向くということを避けることができますので必ずホームポジションを設定するようにしましょう

光学ズームとデジタルズーム

防犯カメラのズームは2種類のズーム機能が存在します。一つは光学ズームで一眼レフカメラのズームを想像して頂けると分かりやすいかもしれません、実際にズームすると分かりますが、キレイな画質のままズームすることができます。対してデジタルズームというのは、スマートフォンのズーム機能になりますので、ズームをかけると画質が荒くなります。一般的なPTZカメラのズームは光学ズームになるので画質を劣化させることなくズーム撮影することができます。

ミニPTZカメラ

最近は家庭向けの価格の安いミニPTZカメラも登場しました。小型となっておりペット用の見守りカメラなどPTZ機能を搭載しています。家庭向けのPTZカメラは価格も安く簡単に購入ができますが、ギアなどPTZの仕組みが簡素なものが多く故障する可能性も高まりますので、業務用で使う場合はプロ仕様のPTZカメラを選ぶようにしましょう。