ネットワークカメラは映像を録画する場合にレコーダーにエンコードしてから、録画します。エンコードとは符号化と呼ばれており圧縮してデータを取り込みやすくしてから録画しています。その時に出てくるのが圧縮方式と呼ばれる圧縮方法です。今回は防犯カメラの最新の圧縮方式のH.265について解説します。
圧縮方式の種類
防犯カメラの代表的な圧縮方式を解説いたします。
M-JPEG(モーションジェイペグ)
M―JPEGとは画像データのJPEGデータをパラパラ漫画のようにして動画にする方式です。JPEG以外の圧縮がありませんので、画質が劣化しないという特徴を持っています。非圧縮の完全データを送るため容量が大きくなってしまうのがデメリットです。
MPEG-4(エムペグフォー)
MPEG-4はフレーム間符号化と呼ばれる方式を採用しており、基本となるフレームをIフレームと呼び、映像に変化があった場所のみPフレームとして画像を送ります。そのため動きのない場所でデータ容量を節約することができるので、全体の動画容量を減らすことに成功しました。
H.264(エイチドットニーロクヨン)
H.264はMPEG-4 Part 10 AVC(Advanced Video Coding)と呼ばれる圧縮方式です。MPEG-4と同様にフレーム間符号化を行いデータを圧縮します。M-JPEGに比べて80パーセント以上、MPEG-4に比べて50パーセント以上のデータを圧縮することに成功しました。防犯カメラがフルハイビジョン画質になることで、録画日数を伸ばすために活用されています。
H.265(エイチドットニーロクゴ)
H.265は従来のH.264に比べて2倍の圧縮率を誇る圧縮方式です。防犯カメラの画質が4K画質となり、必要なストレージを確保するために開発されました。
H.264に比べて2倍の圧縮率を誇る最新の動画圧縮方式です。2013年1月にITU(International Telecommunication Union/国際電気通信連合)によって承認されました。High Efficiency Video Coding(略称HEVC)とも呼ばれています。