防犯カメラの工事は専門の知識が必要であったり、部材や工具が必要だったりと何かと大変ですが、バッテリーカメラはそのような配線工事が不要で取付も簡単にできるのがメリットです。しかし使用するにあたっては色々と注意点がありますので、今回はそんなバッテリーカメラについて解説いたします。
バッテリーカメラとは
まずはバッテリーカメラについて解説いたします。バッテリーとはリチウムイオンバッテリーのことで、スマートフォンに搭載されているバッテリーです。リチウムイオンバッテリーは充放電を繰り返しても容量が減らないため、最近では様々な家電やITデバイスで使われるようになってきました。防犯カメラにもバッテリーを搭載させることで、電気工事が不要になるため、取付がとても簡単な防犯カメラになっています。
配線工事、電気工事が不要なためWIFIやLTE回線を使用したワイヤレスカメラがメインとなっております。ワイヤレス防犯カメラについては以前、別の記事にもまとめましたのでご覧ください
ワイヤレス防犯カメラを解説します。
バッテリーカメラのデメリット
バッテリーカメラのメリットは配線工事が容易になるという点でしたが、デメリットについても解説いたします。デメリットとしてはバッテリー切れをした際に、再度、充電しなくてはいけない点です。旅行中や出張中に万が一、バッテリー切れを起こしてしまった場合、録画できていないことになりますので、防犯カメラの意味がなくなってしまいます。最近ではソーラーパネルをオプションとして用意しているバッテリーカメラも増えています。
リチウムイオンバッテリーは充放電の最適な外気温が決まっています。一般的に推奨されている使用温度が0~35°なので夏場の直射日光や、氷点下になる場所では本来の性能が発揮できない可能性もありますので注意が必要です。
動体検知録画とバッテリーカメラ
バッテリーカメラは電力の消費量を減らすために、動体検知録画を採用しています。普段、動きがない場合などはスタンバイモードといって低消費電力状態になっており、人感センサーで人を検知した時に録画を開始する機能です。そのため常時録画と呼ばれる24時間録画をしている状態ではないので、設置する向きや方向によっては上手く撮影できていなかったということも起きます。設置場所は事前に決めていきましょう。
人感センサーはセンサーの横を通り過ぎるものに反応しやすいという特徴を持っています。カメラの向かいから来る場合は反応しにくいのですが、人の人相を正面から捉えることができますので、出来れば斜め方向に横切る向きで設置するともっとも効果的な設置だと言えます。
クラウド録画とローカル録画
バッテリーカメラをWIFIもしくはLTE回線を使った通信になりますので、クラウドにも録画することができます。クラウドに録画する場合メリットとしては、カメラの盗難があった場合でも録画データを保護することができますが、月額の費用が発生するという点がデメリットです。動きがあった時のみ録画なので、ストレージをあまり使わないので、マイクロSDカードであれば低容量のタイプのものでも問題なく使用ができます。どちらもメリット、デメリットありますが、ご自身の使い勝手によってお選びください
よくある注意点
最近よく聞かれるのはワイヤレスカメラをつないで使うことができない場合があるという点です。まず一例としてはIPv6非対応のバッテリカメラです。IPv6とはインターネットを利用する際のグローバルIPアドレスと呼ばれるもので一つの回線に付き一つのアドレスが付与されます。このアドレスにはIPv4とIPv6の二種類のアドレスが存在しており、詳細は割愛しますが、IPv6には対応していないカメラがあるので注意が必要です。
またホームルーターと呼ばれるSIMカードを使ったWIFI機器については使用できない場合があるので購入前に事前に確認することをおすすめします。