防犯カメラには双方向通話機能と呼ばれる機能が存在しています。この機能は実際に現場ではどのように使えるの解説いたします。またよくある実際の使い方も含めて、本記事で解説できればと思います
防犯カメラの双方向通話機能とは
双方向通話の機能としては以下に二種類があります。半二重方式と呼ばれる方式は、トランシーバーのように話す、聞くが別々になっており、スムーズに会話するのは難しいので、一方通行な通話となります。対して全二重方式です。こちらの方式はラインやZOOMなどの通話で使われている方式です。スムーズに話したり、聞いたりできるのが最大の特徴です。
主に防犯カメラで使われているのは後者の半二重方式が使われています。そのため防犯カメラとスマホでスムーズに通話することは難しく、ボタンをタップしている間だけ音声を発話できる、離すと現場の音が聞こえるといったようになります。
双方向通話の使われ方
実際の防犯カメラの双方向通話はどのような使われ方をしているのか解説いたします。よくある使い方としてはカメラを通じて現地で音を出すということです。例えば無人の現場で侵入者があった場合に音声で威嚇することで犯人を追い払うなど事例といてあります。空き巣犯は大きな音を嫌います。大きな音がなればそれだけ周囲の人に気付かれる可能性も上がります。
また工場など現場の作業員に指示を出したりする場合にも、この機能はとても使える機能です。音声マイクについては様々な使われ方をしていますが、よく聞かれるのは店舗のレジ上に設置された防犯カメラによってトラブルがあった際に、現場でどのようなやりとりがあったのかを確認することで、トラブルの早期解決を図ることができます。
ネットワークカメラはほぼ対応
最近、発売されているネットワークカメラには双方向通話機能を搭載しております。アナログカメラの場合は音声マイクが別で必要になるので、注意が必要です。またアナログの場合音室が低下するので注意が必要です。またカメラのマイクは集音マイクと呼ばれるマイクなので、周囲の音を全て拾います。そのため生活音も声と同じレベルで録音するので、エアコンの吹き出し口に設置してあると声がほとんど聞こえなかったりします。そのため設置場所には注意が必要です。可能であれば録音したい場所のすぐ目の前に設置することをおすすめします。
またネットワークカメラをインターネットを使う場合は、インターネット回線の速度などの影響によりタイムラグが発生します。見守りカメラなど自宅に設置して会話する場合などは、そのようなタイムラグを考慮して使うとうまくいきます。
音声のサンプリングレート
音声ファイルにはサンプリングレートが存在しています。サンプリングレートとは音声をデジタル変換する時の1秒間にオーディオサンプルを何回取得するかで決まります。例えば44.1kHzであれば1秒間で44,100 回サンプル取得されたことを意味しておりますので多いほど必要なストレージ容量も増えます。情報量が多く、細かい音もすべて保存するようなイメージです。
音声ファイル形式の種類は3種類あります。一つは非圧縮ファイルです。名前の通り圧縮していないので可能な限り情報データを保存できるファイル形式です。代表的なものにはWAV、AIFF、PCM といった形式があります。
圧縮可逆性ファイルは圧縮データではありますが、データが失われることがありません。代表的なものにFLAC、WMA、ALACがあります。最後は圧縮または非可逆性ファイルです。不要なデータを削除して容量を小さくしたファイル形式で代表的なものMP3やAACがあります。こちらはストリーミング配信などに使われているファイル形式です。