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置き配の荷物が盗まれたら?|宅配をめぐるトラブルと現実的な対策

置き配が一般的になり、不在時でも荷物を受け取れるようになりました。再配達の手間が減り、対面を避けられる利点もあります。

一方で、玄関前に荷物が放置される時間が生まれることになりました。そして、そこを狙う窃盗が発生しています。

この記事では、置き配をめぐるリスクと、現実的な対策を整理します。

置き配で起きているトラブル

まず、どのような問題があるのかを確認しておきましょう。

荷物の持ち去りが最も直接的な被害です。玄関前、宅配ボックス脇、車庫の中——置かれた場所から荷物がなくなるケースです。集合住宅の共用部では、誰でも近づけるため特にリスクが高くなります。

中身の抜き取りという手口もあります。箱を開けて中身だけを取り、外箱を戻しておく——という形です。受け取った時点では気づかず、開封して初めて発覚します。

誤配送・置き場所の相違もトラブルの原因です。隣家に置かれた、指定と違う場所に置かれた——こうしたケースでは、盗難なのか誤配なのかの切り分けが必要になります。

天候による損傷も置き配特有の問題です。雨や雪で荷物が濡れる、直射日光で内容物が傷む——防犯とは別ですが、実害が生じます。

不在の可視化という側面も見逃せません。玄関前に荷物が長時間置かれていること自体が、「この家は今、留守だ」というサインになります。

置き配のリスクを下げる工夫

完全に避けることは難しくても、リスクを減らす方法はあります。

置き場所を指定する——多くの配送業者やECサイトで、置き場所を指定できます。玄関前より、宅配ボックス、車庫、勝手口——外から見えにくい場所の方が安全です。

宅配ボックスを設置する——最も確実な対策です。戸建て用の後付けタイプも各種販売されており、施錠できるものであれば持ち去りのリスクは大きく下がります。設置スペースがない場合は、折りたたみ式のものもあります。

受け取り場所を変える——コンビニ受け取り、駅の宅配ロッカー、営業所受け取り——こうした選択肢を使えば、そもそも自宅前に荷物が置かれません。

配達日時を指定する——在宅している時間帯を指定できれば、対面で受け取れます。

高額品は置き配にしない——注文時に置き配の可否を選べる場合、金額や内容によって使い分けるという判断もあります。

通知をすぐ確認する——配達完了の通知が届いたら、できるだけ早く回収する習慣をつけましょう。放置時間が短いほどリスクは下がります。

玄関前のカメラという選択

置き配対策として、玄関前の記録は有効です。

抑止効果——カメラの存在が明示されていれば、持ち去りを試みる者は他を選ぶ可能性が高くなります。「防犯カメラ作動中」の表示と併せると効果的です。

配達の記録——実際に配達されたか、どこに置かれたか——これが記録に残ります。誤配や配送業者とのやり取りにおいても、事実確認の材料になります。

通知機能の活用——動体検知で通知が届くカメラであれば、配達されたことをリアルタイムで知ることができます。外出先からでも「今届いた」とわかれば、帰宅を早めるといった対応も取れます。

双方向通話——スマートフォンから声をかけられる機能があれば、配達員に置き場所を伝えることもできます。

設置の際は、荷物が置かれる場所が画角に入るかを確認してください。玄関ドアだけを映していて、荷物の置き場所が範囲外——という設置では意味がありません。

設置角度と画質については、こちらの記事で詳しく解説しています。 → 防犯カメラを設置したのに「証拠にならなかった」——よくある理由と対策を解説

被害に遭ったときの対応

実際に荷物がなくなった場合の流れを整理します。

まず配送業者に連絡する——本当に配達されたのか、どこに置かれたのかを確認します。誤配の可能性もあります。配達完了の記録や写真がある場合、それを確認してもらいましょう。

販売元にも連絡する——ECサイトで購入した場合、販売元が対応窓口になることもあります。補償の有無は、業者や配送方法によって異なります。

警察に届け出る——盗難の疑いがある場合は窃盗にあたります。被害届を出すことで、記録が残ります。

カメラの映像を確認・保存する——設置している場合、該当時間帯の映像を確認します。上書きされる前に、別のメディアに保存しておくことが重要です。

補償の確認——配送業者の補償制度、購入したサイトの保証、クレジットカードの付帯保険——利用できるものがないか確認してみてください。

集合住宅での置き配

マンションやアパートでは、また別の課題があります。

共用部での置き配——オートロックがある場合、配達員が入れるかどうかが問題になります。宅配ボックスがない建物では、エントランス脇に置かれることもあり、リスクが高くなります。

宅配ボックスの管理——数が不足している、常に埋まっている——こうした状態では機能しません。管理組合として運用ルールを検討する必要があるかもしれません。

共用部へのカメラ設置——個人では設置できませんが、管理組合として検討することは可能です。エントランスや宅配ボックス周辺の記録があれば、トラブル時の対応がしやすくなります。

管理組合での導入については、こちらの記事で詳しく解説しています。 → マンションに防犯カメラを導入したい|管理組合で決めるべきことと進め方

宅配を装った訪問にも注意

置き配とは別に、宅配業者を装った不審者への警戒も必要です。

「お届け物です」と言ってドアを開けさせる——これは古くからある手口です。実際には荷物がなく、ドアが開いた瞬間に押し入るというケースがあります。

心当たりのない荷物には注意してください。インターホンで「どちらからの荷物ですか」と確認する、伝票を見せてもらう——こうした対応が有効です。

ドアチェーンをかけたまま対応する——受け取る場合も、いきなりドアを全開にしない習慣をつけましょう。

置き配を指定するという選択も、この観点からは有効です。対面しなければ、押し入られるリスクはありません。

カメラ付きインターホンがあれば、室内から相手を確認できます。制服姿かどうか、伝票を持っているか——判断材料が増えます。

宅配業者を装った手口については、こちらの記事も参考になります。 → 訪問販売・点検商法の断り方|玄関先で身を守るための対応マニュアル

長期不在時は置き配をオフに

旅行や帰省で家を空ける場合、置き配の設定は見直しておきましょう。

数日間放置されることになれば、盗難のリスクは格段に高まります。そして、玄関前に荷物が積まれた状態は、不在であることを明確に示します。

発送予定を確認する——定期購入や、注文済みで未発送の荷物がないか確認し、必要なら日時変更を依頼しておきます。

置き配設定を一時的にオフにする——多くのサービスで設定変更が可能です。

再配達で対応する——不在票が入る形になりますが、これも郵便受けにたまれば不在のサインになります。可能であれば、発送そのものを帰宅後に調整するのが確実です。

長期不在時の対策については、こちらの記事で詳しく解説しています。 → 帰省・長期不在前に必ずやっておきたい防犯対策|空き巣に狙われない家づくり

まとめ

置き配は便利な仕組みですが、玄関前に荷物が放置される時間が生まれるという性質があります。

対策としては、置き場所の指定、宅配ボックスの設置、受け取り場所の変更、通知後の早期回収——といった方法があります。玄関前のカメラは、抑止と記録の両面で有効です。

そして、長期不在時には設定を見直すこと。数日間放置された荷物は、盗難のリスクだけでなく、不在を知らせるサインにもなります。

日々の小さな工夫が、トラブルを避けることにつながります。

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