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防犯カメラの通信量はどれくらい?|ネット環境と回線への影響を確認する

ネットワークカメラを導入すると、映像がインターネット経由でやり取りされます。

このとき気になるのが、通信量と回線への影響です。「動画が重くなった」「速度制限にかかった」——こうした事態を避けるため、事前に把握しておきたい部分です。

この記事では、防犯カメラの通信について整理します。

どこで通信が発生するか

まず、仕組みを確認しておきましょう。

遠隔での視聴時——スマートフォンで映像を見るとき、カメラから映像データが送信されます。これが最も通信量の大きい場面です。

クラウド録画——映像をインターネット上のサーバーに保存する場合、常時あるいは検知時にデータがアップロードされます。

通知の送信——動体検知の通知自体は、データ量が小さいものです。ただし、サムネイル画像が添付される場合は増えます。

ローカル録画のみなら通信は少ない——SDカードやNVRに保存する設定であれば、視聴しないかぎり大きな通信は発生しません。

ファームウェア更新——年に数回程度、まとまったデータのダウンロードが発生します。

上りと下りの違い

理解しておくと役立つ知識です。

下り(ダウンロード)——インターネットから自宅への通信です。動画視聴やウェブ閲覧で使われます。多くの回線で、こちらは高速です。

上り(アップロード)——自宅からインターネットへの通信です。防犯カメラの映像を外部に送るのは、こちらにあたります。

上りが遅い回線もある——一般的な家庭向け回線では、上りの速度が下りより遅く設定されていることがあります。

外出先から見るときに影響——自宅の上り速度が遅ければ、外から見る映像は途切れやすくなります。

確認方法——回線速度の測定サイトで、上りと下りの両方を確認できます。契約内容も見直してみてください。

実際の通信量の目安

具体的な数値の考え方です。

解像度とビットレート——映像の通信量は、解像度とビットレート(1秒あたりのデータ量)で決まります。高画質ほど大きくなります。

視聴時間による——スマートフォンで1日10分程度視聴する使い方であれば、月に数GB程度が目安になります。

常時クラウド録画は大きい——24時間の映像を送り続ける設定では、月に数十GBから数百GBに達することもあります。

検知時のみなら抑えられる——動きを検知したときだけアップロードする設定にすれば、通信量は大幅に減ります。

台数分だけ増える——複数台を設置すれば、その分だけ通信量も増加します。

製品の仕様を確認する——メーカーが目安を示している場合があります。導入前に確認してみてください。

光回線がある場合

自宅に固定回線がある環境です。

通信量の制限は少ない——光回線の多くは、通信量の上限が設定されていません。

上り速度の確認——前述のとおり、上りが遅い契約もあります。外出先からの視聴を重視するなら、確認しておきましょう。

ルーターの性能——古いルーターでは、複数台のカメラを接続すると処理が追いつかないことがあります。

Wi-Fiの電波——設置場所まで電波が届くか。屋外や離れた部屋では、届かないことがあります。中継機の導入や、有線接続を検討してください。

周波数帯——多くの防犯カメラは2.4GHz帯にのみ対応しています。5GHz帯だけを使う設定になっていると接続できません。

他の機器への影響——同時に動画を見る、オンライン会議をする——こうした場面で、カメラの通信が影響することがあります。

トラブル対処については、こちらの記事で詳しく解説しています。 → 防犯カメラが映らない・つながらないときの対処法|原因別チェックリスト

SIMカメラを使う場合

インターネット回線がない場所での選択肢です。

携帯回線を使う——カメラにSIMカードを入れ、携帯電話の電波で通信します。

通信量の管理が重要——契約するデータ容量によって、使える範囲が変わります。

視聴時間から逆算する——1日10分程度の視聴であれば、月額1GBのSIMでも足りるとされています。頻繁に見るなら、より大きな容量が必要です。

常時録画には向かない——クラウドへの常時アップロードは、通信量が膨大になります。ローカル録画を基本とし、必要なときだけ視聴する運用が現実的です。

電波状況の確認——設置場所で携帯電波が届くか。事前に確認が必要です。山間部や建物の陰では、圏外の場合もあります。

通信費の継続——月額費用が発生し続けます。長期的なコストとして計算に入れてください。

SIMカメラについては、こちらの記事で詳しく解説しています。 → SIMカードを使った遠隔監視とは、インターネットが要らない防犯カメラ

通信量を抑える方法

必要に応じて調整できます。

解像度を下げる——常に最高画質である必要はありません。用途に応じて設定してください。

フレームレートを下げる——1秒あたりのコマ数を減らすことで、データ量が減ります。動きの滑らかさは失われますが、人物の記録という目的なら支障ないことが多くあります。

検知時のみのアップロード——常時ではなく、動きがあったときだけクラウドに送る設定にします。

視聴時の画質設定——リアルタイム視聴時に、低画質モードを選べる製品があります。外出先での確認であれば、これで十分な場合もあります。

ローカル録画を基本にする——SDカードやNVRに保存し、クラウドは補助的に使うという構成です。

録画方式の比較については、こちらの記事で詳しく解説しています。 → クラウド録画とローカル録画、どちらを選ぶべきか|違いと向き不向きを整理

有線接続という選択

安定性を重視する場合の方法です。

LANケーブルで接続——Wi-Fiに比べて、通信が安定します。電波の干渉も受けません。

PoEという仕組み——LANケーブル1本で、映像の伝送と給電の両方を行えます。電源工事が不要になる場合があります。

配線が必要——壁に穴を開ける、モールで配線を隠す——工事の手間はかかります。

複数台に向く——台数が多い場合、有線の方が管理しやすくなります。

距離の制限——LANケーブルには伝送距離の上限があります。長距離になる場合、中継機器が必要です。

停電・通信障害への備え

想定しておくべき事態です。

ルーターが止まれば通信も止まる——停電時、Wi-Fiカメラは通信できなくなります。

ローカル録画があれば記録は残る——バッテリー式カメラでSDカードに保存していれば、通信が途絶えても録画は継続します。

クラウドのみでは記録が失われる——通信できない間の映像は保存されません。

併用が安心——ローカルとクラウドの両方に保存する設定であれば、どちらかが機能します。

通信障害の可能性——プロバイダの障害、機器の故障——インターネットが使えない状況は起こり得ます。

停電時の対応については、こちらの記事で詳しく解説しています。 → 停電したとき、あなたの防犯設備は動きますか?電源が切れたときの備えを考える

導入前に確認したいこと

チェックリストとして整理します。

設置場所の電波状況——スマートフォンを持って行き、Wi-Fiの強度を確認します。

回線の上り速度——測定サイトで確認できます。

ルーターの対応——2.4GHz帯が有効になっているか。接続可能な台数に余裕があるか。

契約の通信量制限——モバイル回線を使う場合、特に重要です。

録画方式——ローカルかクラウドか。通信量に大きく影響します。

台数の予定——将来的に追加する可能性があれば、その分も見込んでおきます。

まとめ

防犯カメラの通信量は、録画方式と視聴の頻度によって大きく変わります。

ローカル録画が中心であれば、通信量は限定的です。一方、クラウドへの常時録画では、相当な量になります。

光回線がある環境では、通信量そのものより上りの速度が問題になることがあります。外出先からの視聴を重視するなら、確認しておく価値があります。

SIMカメラを使う場合は、契約する容量と視聴頻度のバランスを考えてください。1日10分程度の視聴であれば、月額1GBでも足りるとされています。

導入前に、設置場所の電波状況と回線の状態を確認しておくことをおすすめします。

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