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防犯カメラの映像、家族で共有するときに気をつけたいことは?|アカウント・通知・見守りのルール

防犯カメラを設置すると、映像を見るのは自分だけ、というご家庭はむしろ少ないのではないでしょうか。夫婦それぞれのスマートフォンで玄関の様子を確認したり、離れて暮らす子どもが実家のカメラを見られるようにしたり。スマートフォンのアプリで手軽に映像を見られるようになった今、1台のカメラを家族みんなで使うのはごく自然なことだと思います。

ただ、映像を見られる人が増えるほど、考えておきたいことも増えていきます。アカウントはどう分けるか、通知は誰に届けるか、見られる側の気持ちはどうか。設置のときにはあまり話題にならない部分ですが、使い始めてから「こうしておけばよかった」と感じる方が多いところでもあります。

今回は、防犯カメラの映像を家族で共有するときに、一度話し合っておきたいことをまとめてみました。

家族みんなで同じIDとパスワードを使っていませんか?

実際にご相談を受けていて多いのが、カメラの管理用のIDとパスワードを、家族全員でそのまま共有しているケースです。設定した人が家族にログイン情報を教えて、それぞれのスマートフォンで同じアカウントに入っている。手軽ではありますが、いくつか困ったことが起きやすくなります。

たとえば、家族の誰かがスマートフォンを落としたとき。そのスマートフォンからカメラの映像を見られる状態のままになってしまいますし、パスワードを変えようとすると、今度は家族全員がログインし直すことになります。

誰かが知らないうちに設定を変えてしまい、録画が止まっていた、通知が来なくなっていた、ということもあります。全員が同じ権限を持っていると、誰が何を変えたのかもわかりません。

機種にもよりますが、最近のカメラアプリには、管理者とは別に家族を「共有ユーザー」として招待できる機能があるものが増えています。映像は見られるけれど設定は変えられない、といった権限の分け方ができる場合もあるので、使っているアプリに同じような機能がないか、一度確認してみてください。

パスワードそのものの管理も大切です。京都府警察も、ほかのサービスとパスワードを使い回さないこと、複雑なものにして適宜変更することを呼びかけています。初期設定のままになっていないかも含めて、防犯カメラのパスワード、初期設定のままにしていませんか?の記事で詳しく書いていますので、あわせて読んでいただけると安心です。

通知は、家族みんなに届いたほうがいいの?

人の動きを検知してスマートフォンに知らせてくれる機能は便利です。ですが、家族全員にすべての通知が届くようにしておくと、意外な落とし穴があります。

通知が鳴るたびに全員が「誰かが見ているだろう」と思って、結局誰も確認していなかった、ということが起きやすいのです。一日に何十回も通知が来るようになると、そのうち誰も見なくなってしまいます。

おすすめしたいのは、通知を受け取る人と時間帯を、ある程度決めておくことです。日中は在宅していることが多い人に、夜間は寝室の近くで気づきやすい人に。外出が多い人は通知を切っておき、気になったときにだけ映像を見る、という使い方でも十分だと思います。

通知の頻度や検知範囲の調整については、防犯カメラのアプリが使いにくい|設定の見直しと、選ぶときの確認点でまとめています。家族で共有する前に一度設定を見直しておくと、そのあとの運用がずっと楽になるはずです。

映像を見られる人が増えると、何が変わるの?

見落とされがちなのが、映像を見られる人が増えるほど、「映像への入口」も増えていく、という点です。

総務省は、インターネットにつながったカメラは、設定や運用が適切でないと、管理者が意図しない形で映像が外部に公開されてしまうおそれがあると注意を呼びかけています。実際に、そうしたカメラの映像を集めて公開するウェブサイトの存在も確認されているそうです。

家族のスマートフォンが増えれば、そのぶん、どれか一台の管理が甘くなる可能性も上がります。総務省の啓発資料では、推測されにくいパスワードにする、ファームウェアを最新にする、使わない機能は無効にする、サポートが終わった機器は買い替えを検討する、といった対策が挙げられています。

共有の面でいえば、もう使っていない家族のアカウントや、機種変更前の古いスマートフォンからのアクセスを整理することも大事です。子どもが独立して家を出た、古いスマートフォンを下の子のゲーム機代わりにしている、といった場合は、一度カメラの共有設定を見直してみてください。

離れて暮らす親の見守りに使うときは?

最近は、実家にカメラを付けて、離れて暮らす親の様子を見守りたいというご相談も増えています。ここで大切にしたいのは、見られる側である親御さんの気持ちだと思います。

家族だけが見るとしても、自宅でくつろいでいる姿や食事の様子まで映されることに抵抗を感じる方は少なくありません。「一人で暮らせないと思われている」と受け取って、気持ちが傷つく場合もあると思います。

まずは、嫌がる理由を具体的に聞いてみるのがいいのではないでしょうか。撮られること自体が嫌なのか、録画が残ることが不安なのか、置き場所が気になるのか。そのうえで、寝室や浴室は避けて玄関や廊下から始める、映像を見るのは連絡が取れないときだけにする、見られる家族を限る、といったルールを一緒に決めておくと、受け入れてもらいやすくなります。

防犯目的で玄関の外側を映すカメラなら、室内を映すカメラより抵抗は少ないと思います。来訪者の様子を家族も確認できるので、訪問販売や不審な来客が気になるときにも役立ちます。「見張る」ためではなく「一緒に家を守る」ためのカメラ、という位置づけで話してみるのもいいかもしれません。

家族で決めておきたいルールは?

ここまでの話を、家族で話し合うときのチェックポイントとしてまとめておきます。

管理者は誰か。設定を変えられる人を一人か二人に決めておくと、トラブルのときに誰に聞けばいいかがはっきりします。

誰が映像を見られるか。必要な人だけに絞り、それぞれ自分のアカウントで入れるようにしておきます。

通知は誰が受け取るか。時間帯や役割で分担して、「誰も見ていなかった」を防ぎます。

映像の扱い方。録画した映像を家族以外に見せない、SNSに載せない、といった約束も大切だと思います。映像には、家族だけでなく近所の方や配達員さんが映ることもあります。

定期的に見直すこと。家族構成が変わったとき、スマートフォンを買い替えたとき、年に一度でも、共有の状態を確認する機会をつくっておくと安心です。

まとめ

防犯カメラは、家族みんなで使えるからこそ心強い設備です。一方で、映像を見られる人が増えれば、アカウントの管理や通知の分担、見られる側への配慮など、考えておきたいことも増えていきます。

家族それぞれのアカウントを分ける。通知の担当を決める。使わなくなったアクセスを整理する。見守りに使うときは、相手の気持ちを聞いてルールを一緒に決める。どれも難しいことではありませんが、設置したときのまま何年も見直していない、というご家庭は多いのではないでしょうか。

ご自宅のカメラを今、誰のスマートフォンから見られる状態になっているか、一度家族で確認してみてはいかがでしょうか。少しでも参考になればうれしいです。

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引用元:https://www.soumu.go.jp/main_content/000938212.pdf(総務省 NOTICE IoT機器を安全に管理するために) 引用元:https://www.kaiketsu-j.com/?p=19971(ネットワークカメラのセキュリティ設定についての注意喚起(総務省)) 引用元:https://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/cmsfiles/contents/0000194/194009/tirashi.pdf(京都府警察 防犯カメラのパスワード設定) 引用元:https://financial-field.com/oldage/entry-514820(ファイナンシャルフィールド 見守りカメラを嫌がる両親への伝え方)