「室外機が盗まれた」と聞いて、驚く方は多いと思います。家の中に入られたわけでもなく、玄関を壊されたわけでもない。ただ、ある朝気づいたら、家の外にあったはずの設備がなくなっていた、というものです。
金属の価格が高くなっていることを背景に、こうした被害が各地の警察から注意喚起されています。今回は、家の外にある設備を守るために、今日からできることをまとめてみました。
室外機や給湯器の盗難は、本当に増えているの?
埼玉県警は、2025年11月に室外機の盗難被害が多発していると注意を呼びかけ、2026年3月にも、室外機や給湯器の盗難に注意するようSNSで発信しています。不審な人を見かけたらすぐに110番通報するよう求めているそうです。
県警の防犯情報では、金属価格の高騰を背景に、金属製品の盗難が多発していると説明されています。室外機はエアコンに欠かせない設備ですし、給湯器は新築の物件で被害が多いとも紹介されています。
ほかにも、蛇口、脚立、水道メーター、門扉、グレーチング、車止めポールなども被害に遭っているそうです。地域によって状況は違いますので、お住まいの地域の警察の発信も、ときどき見てみてください。
どんな設備が狙われやすいの?
山梨県警の資料では、金属盗の対象として、銅線(ケーブル)、グレーチング、銅像や看板、消火栓の部品などがあげられています。この資料は、事業者や太陽光発電設備の管理者向けの内容が中心ですが、金属が狙われるという点は住宅でも同じです。
ご自宅のまわりで、次のようなものが外に出ていないか、見てみてください。
- エアコンの室外機
- 給湯器、エコキュートなどの給湯設備
- 水道の蛇口、メーターまわりの金属部品
- 門扉、フェンス、車止め
- 脚立や、置きっぱなしの金属製の道具
どんな家が狙われやすいの?
各県警の発信からは、狙われやすい条件が見えてきます。
- 設備が固定されておらず、簡単に持ち去れる
- 外から人目につきにくい場所にある
- 照明やカメラがなく、夜は暗い
- 門扉が開けっぱなしで、敷地に簡単に入れる
特別な家だけが狙われるというより、「持ち出しやすく、人目につきにくい」条件がそろった場所が狙われやすい、という印象です。
家でできる対策は、どんなこと?
警察の注意喚起で紹介されている対策は、次のとおりです。
取り付け方を見直す。 重い土台に固定する、ワイヤーやチェーンでつなぐ、専用の工具がないと外せないネジやボルトを使う、といった方法です。なお、室外機や給湯器まわりの固定工事は、設置した業者やメーカーに相談してからにしてください。配管や安全性に関わる部分もありますので、自己判断で手を加えないほうが安心です。
人目につきやすい環境にする。 壁際や屋根の上など、近づきにくい場所に設置する、防犯カメラやセンサーライトを付ける、防犯砂利を敷く、などです。センサーライトの電源として屋外コンセントを使う場合の注意点は、屋外コンセントは大丈夫ですか|電源まわりの管理という視点にまとめています。防犯砂利の効果については、「音」で防ぐ防犯対策|砂利・アラーム・警報器が効く理由をご覧ください。
敷地に入りにくくする。 門扉をふだんから施錠しておくと、それだけで敷地に簡単には入れなくなります。
持ち主がわかるようにする。 本体に名前を書く、自治会名を記載するなど、盗まれても転売されにくくする工夫も紹介されています。
日ごろから点検する。 設備の様子を定期的に見て、いつもと違うことに気づけるようにしておくことも大切です。近所づきあいを大切にして、声をかけ合える関係を保つことも、盗難を防ぐ力になります。
防犯カメラは、どこに向けるのがいい?
私が現場でお話しするときは、「設備そのものを画角に入れておきましょう」とお伝えしています。
玄関だけを映していても、家の裏手や側面にある室外機や給湯器は映りません。盗難は、人目につきにくい場所で起きやすいからです。設備のそばを映すカメラがあれば、近づいた人の姿を記録できますし、「カメラ作動中」の表示があれば、抑止にもなります。
夜間は、赤外線で白黒になっても人の動きがわかるか、暗い場所の映り方を一度確認しておくと安心です。画角の決め方は、防犯カメラの画角はどう決める?も参考にしてください。
万が一、盗まれてしまったら?
被害に気づいたら、まず警察に届け出てください。設備が動かないと、夏や冬の暮らしにすぐ影響が出ますので、設置業者やメーカーへの連絡も早めにしておくと安心です。
保険で補償されるかどうかは、契約内容によって異なります。気になる方は、火災保険で盗難は補償される?もあわせてご覧ください。
まとめ
室外機や給湯器の盗難は、家のなかではなく「家の外の設備」を狙った被害です。固定して持ち出しにくくする、人目につきやすくする、敷地に入りにくくする、記録を残せるようにする。この4つの組み合わせが、基本の考え方になると思います。
まずは、ご自宅の外まわりを歩いて、室外機や給湯器が人目につきにくい場所にないか、簡単に持ち出せる状態になっていないか、確かめてみてはいかがでしょうか。少しでも参考になればうれしいです。
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引用元:https://www.j-cast.com/2026/03/16512872.html?p=all(J-CASTニュース 室外機や給湯器が盗まれる被害が増加、埼玉県警の注意喚起) 引用元:https://www.police.pref.saitama.lg.jp/documents/34204/bouhansokuhou_6gou.pdf(埼玉県警察 防犯速報) 引用元:https://www.pref.yamanashi.jp/police/p_anzen/anzenansin/kinnzokutounann.html(山梨県警察 金属盗難にご注意ください)
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