家の外にあるコンセント。庭の水やり、洗車、電動工具——使う機会があるため、設置されている家は多くあります。
普段は意識しない設備ですが、防犯の観点では確認しておきたい部分があります。
この記事では、屋外の電源まわりについて整理します。
何が問題になるのか
まず、リスクを確認しておきましょう。
電気を使われる——敷地内のコンセントから、無断で電力を使われることがあります。金額としては小さくても、他人が自由に使える状態は望ましくありません。
工具を使われる——電動工具に電源を供給されれば、侵入の作業に使われる可能性があります。
防犯設備の電源を切られる——カメラやセンサーライトが屋外のコンセントから給電されている場合、そこを抜かれれば機能が停止します。
配線の切断——露出したケーブルが、意図的に切られることがあります。
漏電・故障——防犯とは別ですが、劣化や浸水によるトラブルもあります。
カメラの電源を守る
最も重要な点です。
コンセントの位置——手の届く場所にあれば、簡単に抜けます。
高い位置に設置する——新設する場合、手が届きにくい高さを検討してください。
カバーを付ける——施錠できるコンセントカバーがあります。抜かれることを防げます。
配線を隠す——モールで覆う、壁の中を通す——露出を減らすことで、切断のリスクが下がります。
PoEという選択——LANケーブル1本で映像伝送と給電を行う方式です。ケーブルが1本で済むため、管理しやすくなります。
バッテリー式・ソーラー式——そもそも電源に依存しない製品を選ぶという方法もあります。
バッテリー式と電源式の比較については、こちらの記事で詳しく解説しています。 → バッテリー式カメラと電源式カメラ、どちらを選ぶ?|設置環境から考える判断基準
使われないための対策
無断使用への備えです。
施錠できるカバー——プラグを差した状態で施錠できる製品があります。
使用していないときは塞ぐ——防水キャップを閉めておく習慣です。
屋内のスイッチで制御——屋外コンセントへの通電を、室内から切れる配線にする方法があります。新築やリフォーム時に検討できます。
ブレーカーで管理する——屋外系統を分けておけば、必要なときだけ通電できます。
位置を見直す——道路から見えない場所より、視線の通る位置の方が使われにくくなります。
配線の保護
ケーブルの管理です。
露出を最小限に——外からケーブルが見えていれば、そこが弱点だと認識されます。
モールで覆う——配線カバーを使えば、見た目も整理されます。
金属製のモール——樹脂製より切断されにくくなります。
壁の中を通す——新築やリフォーム時であれば、最も確実な方法です。
たるみをなくす——余ったケーブルが垂れ下がっていると、引っ張られる、風で揺れる——こうした問題が生じます。
接続部の防水——切断とは別の話ですが、水が入れば故障します。防水ボックスや自己融着テープでの処理が必要です。
電源がない場所での選択
コンセントを増やせない場合です。
ソーラー式——太陽光で発電するため、配線が不要です。ただし、日当たりの確保が必要になります。
バッテリー式——充電が必要ですが、設置場所を選びません。
電池式のセンサー——センサーライトや開閉センサーには、電池で動く製品があります。
延長コードは避ける——屋外での常時使用は、安全面でも防犯面でも望ましくありません。
工事という選択——屋外コンセントの増設は、電気工事士の資格が必要な作業です。業者への依頼が必要になります。
新築・リフォーム時の準備
事前にできることです。
屋外コンセントを複数設置する——後から増やすより、建築時の方が大幅に安く済みます。
将来を想定した位置——カメラを設置する可能性がある場所、センサーライトを付けたい場所——こうした地点に電源を用意しておきます。
空配管を通す——壁の中に配管だけ通しておけば、後からケーブルを引けます。
屋内スイッチとの連動——屋外コンセントへの通電を室内から制御できる配線です。
数千円の追加——建築段階であれば、比較的小さな追加費用で済むことが多くあります。後から工事すれば、数万円かかることもあります。
新築時の設計については、こちらの記事で詳しく解説しています。 → 家を建てるときに考えておきたい防犯|設計段階でしかできないこと
定期的な確認
設置後の管理です。
カバーの状態——防水キャップが破損していないか。
プラグの抜け——風や振動で、緩んでいることがあります。
ケーブルの劣化——被覆のひび割れ、変色——屋外では紫外線で傷みます。
接続部の腐食——特に海に近い地域では、塩害で進行が早くなります。
動作の確認——カメラやライトが正常に動いているか。電源が抜けていれば、機能していません。
年に数回でも——完全に放置するより、時々見る習慣が重要です。
点検については、こちらの記事で詳しく解説しています。 → 防犯カメラは「つけたら終わり」じゃない|設置後に必要なメンテナンスと点検の話
停電への備え
電源に依存する設備の弱点です。
停電すれば止まる——屋外コンセントから給電している機器は、すべて停止します。
録画も止まる——記録が残らない時間が生じます。
バッテリー式なら継続する——電源に依存しない製品であれば、停電中も稼働します。
UPS(無停電電源装置)——短時間の停電をカバーできます。ただし、屋内の機器を保護する用途が中心です。
併用という考え方——主力は電源式、補助的にバッテリー式——こうした構成も検討できます。
停電時の対応については、こちらの記事で詳しく解説しています。 → 停電したとき、あなたの防犯設備は動きますか?電源が切れたときの備えを考える
電気代という観点
維持費の話です。
屋外コンセントの使用——庭仕事や洗車で使う分には、大きな金額にはなりません。
防犯設備の常時稼働——カメラやセンサーライトは、24時間動きます。継続的な電気代が発生します。
無断使用があれば——気づかないまま、電気代が増えていることもあり得ます。
メーターの確認——使用量に不自然な変化があれば、原因を探る材料になります。
ソーラー式なら電気代ゼロ——ただし、バッテリーの交換費用が発生します。
電気代については、こちらの記事で詳しく解説しています。 → 防犯カメラの電気代はどれくらい?|設備にかかる維持費を試算する
集合住宅の場合
戸建てとは事情が異なります。
ベランダのコンセント——設置されている物件と、ない物件があります。
共用部の電源——個人が勝手に使うことはできません。
専用使用部分——ベランダは専用使用権のある共用部です。設備の設置には制限があることがあります。
管理規約の確認——電源の使用や、機器の設置について定めがある場合があります。
管理組合への相談——共用部の電源設備について、問題があれば理事会で議題にできます。
水まわりとの関係
屋外特有の注意点です。
散水栓の近く——水を使う場所とコンセントが近ければ、漏電のリスクがあります。
雨がかかる位置——防水仕様であっても、直接水がかかり続ける場所は避けたいところです。
地面からの高さ——低い位置では、跳ね返った雨水がかかります。
浸水——大雨や台風で水位が上がる地域では、設置高さの検討が必要です。
漏電遮断器——安全のための設備です。正常に機能しているか、定期的に確認してください。
まとめ
屋外のコンセントは、普段意識しない設備ですが、防犯カメラやセンサーライトの生命線でもあります。
電源を抜かれれば、機器は停止します。手の届く位置にあるコンセントは、施錠できるカバーの設置を検討してみてください。
配線についても、露出を最小限にする、モールで覆う——こうした対策で、切断のリスクを下げられます。
そして、新築やリフォームの機会があれば、屋外コンセントを複数設置しておくことをおすすめします。後から工事するより、大幅に費用を抑えられます。
電源に依存しないソーラー式やバッテリー式という選択肢もあります。設置環境に応じて、検討してみてください。
ワイズセキュリティでは、防犯カメラのオンラインストアを開設しています。最新スペックの防犯カメラを順次ラインナップしており、全製品1年保証付きです。設置場所や用途に合ったカメラ選びについてのご相談も承っていますので、お気軽にどうぞ。
防犯カメラの映像がぼやける、映らない時の対処法
防犯カメラをDIYで設置する方法と場所などの注意点
防犯カメラでYouTubeライブ配信する方法
警察に防犯カメラ映像を見せるのは義務なのか?
防犯カメラはハッキングされる!?その手口と対処法を解説