防犯カメラの通知が夜中に鳴って、慌ててスマートフォンを開いてみたら、映っていたのは人ではなく動物だった。そんな経験をされた方は意外と多いのではないでしょうか。猫やタヌキならほっとするところですが、地域によってはイノシシやハクビシン、場合によってはクマが映ることもあります。
こうなると防犯カメラは「泥棒を見つける道具」から、「家のまわりで何が起きているかを知る道具」に役割が広がります。今回は、野生動物が映ったときの考え方と、庭に動物を呼び込まないための工夫についてまとめてみました。なお、動物の種類や被害の出方は地域でかなり違います。お住まいの自治体の情報を優先して読み替えてください。
通知の正体が、動物だったことはありませんか?
夜の庭や駐車場まわりは、人が動かない時間帯だからこそ、動物の動きがはっきり映ります。ハクビシンは山地から市街地まで広い範囲で生息が確認されている夜行性の動物で、雑食性、とくに甘いものを好むと栃木県のマニュアルは説明しています。ALSOKの意識調査でも、住まいの近くでハクビシンやイタチを見たという回答が多く、イノシシやクマなどを自宅近辺で見たことがあるという少数の回答もありました。
つまり、映ったのが動物だったというのは、特別なことではなくなってきているようです。
動物が映ると、カメラは何の役に立つ?
意外かもしれませんが、センサーカメラは、鳥獣対策の現場でも使われています。千葉県の研究成果では、赤外線センサーカメラの撮影で、獣の種類や個体数、大きさ、出没の時期や時刻を映像から把握できるとされています。栃木県のハクビシン対策マニュアルも、センサーカメラで対象となる動物を特定でき、活動時間や行動の情報も得られるため、状況把握に有効だと紹介しています。
家庭の防犯カメラでも、考え方は同じです。いつ頃、どこから来て、どの方向へ去っていくのか。録画を見返せば、庭のどこが通り道になっているのかが見えてきます。何が来ているのかがわかれば、対策も的を絞りやすくなります。
庭に動物を呼んでしまう原因は?
動物が来る理由の多くは、食べ物です。栃木県のマニュアルでは、被害を減らすためには捕獲だけでなく、誘引物となる廃棄物の適切な処理、不要な果樹の伐採、休息場所の除去などを合わせて進めることが重要だとしています。富山県の市街地向けの注意喚起でも、柿や生ごみなどクマの誘引物を取り除くよう呼びかけられています。
庭先で言い換えると、次のようなものが当てはまります。収穫しないまま落ちている柿やみかんなどの果実。屋外に出しっぱなしの生ごみや、回収日前のごみ袋。ペットの餌。栃木県の住民向け資料でも、犬や猫の餌を夜間は建物の中に入れておくことが挙げられています。
防犯の面でも、動物が頻繁に出入りする庭は、人の侵入に気づきにくくなります。庭の手入れについては、庭木と死角の記事もあわせて読んでみてください。
クマの出没情報があるときは、どうすればいい?
クマが出る地域では、カメラ映像の確認よりも、命を守る行動が先です。富山県の注意喚起では、市街地でクマや痕跡を見つけた場合、刺激せずそっとその場を離れ、すぐに屋内や車内など安全な場所に移動してから、市町村か警察に通報するよう案内されています。外出中に近くの出没情報を得たら、すぐ屋内に避難する、ともあります。
カメラにクマが映っていたら、窓の外を確認しに出たりせず、屋内にとどまって自治体や警察に連絡する。映像は、あとで状況を説明するときの手がかりになります。
予防の面では、栃木県の資料で、住宅の敷地に夜間照明を設置してクマを見つけやすくすることや、家のまわりのヤブを刈り払って見通しを良くすることが挙げられています。照明の考え方は、家の周りの照明の配置の記事やセンサーライトの記事も参考になると思います。
動物の通知が多すぎるときは、どうしたらいい?
動物のたびに通知が鳴ると、だんだん通知そのものを無視するようになってしまいます。これは防犯上、いちばん避けたいことです。カメラの検知範囲を絞る、通知を受ける時間帯や条件を見直すなど、設定でできることは意外とあります。くわしくは、防犯カメラの検知機能の記事とアプリの設定の見直しの記事にまとめています。
ただし、動物を検知から外す設定にすると、庭に入ってくる人の見逃しにもつながりかねません。通知を減らすことと、見逃さないことのバランスは、実際に運用しながら調整していくのが現実的です。
まとめ
野生動物が映ったときは、慌てて追い払おうとせず、まず映像で何が来ているのかを確認します。そのうえで、果実や生ごみ、ペットの餌といった誘引物を減らし、照明や見通しを整える。防犯カメラは動物を寄せつけない道具ではありませんが、状況を知るための記録としては大きな助けになります。被害が続くようなら、お住まいの自治体の鳥獣担当の窓口へ相談してみてください。そのときも、いつ、どんな様子だったかがわかる映像があると、状況を伝えやすくなるはずです。
ワイズセキュリティでは、防犯カメラのオンラインストアを開設しています。最新スペックの防犯カメラを順次ラインナップしており、全製品1年保証付きです。設置場所や用途に合ったカメラ選びについてのご相談も承っていますので、お気軽にどうぞ。
引用元:https://www.pref.tochigi.lg.jp/g04/documents/20241122182646.pdf(栃木県「ハクビシン対策マニュアル」) 引用元:https://www.pref.chiba.lg.jp/lab-nourin/seikanokouhyou/h29/documents/h28_58.pdf(千葉県 赤外線センサーカメラを用いたイノシシの行動把握) 引用元:https://www.pref.toyama.jp/documents/8142/shigaichi_chirashi.pdf(富山県「市街地でもクマの出没に注意しましょう」) 引用元:https://www.pref.tochigi.lg.jp/d04/choujyuu/documents/zyuuminnominasamahe.pdf(栃木県 住民向けクマ対策資料) 引用元:https://www.alsok.co.jp/security_info/anzen_ansin/1810_002.html(ALSOK 鳥獣被害対策に関する意識調査)
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