防犯ブログ

冬の灯油、外に置いたままで大丈夫?|灯油の盗難と屋外タンクの守り方

朝晩がぐっと冷え込むようになると、そろそろストーブの準備を、という方も多いのではないでしょうか。灯油を買ってきて、ポリタンクを玄関の脇や軒下に置いておく。ホームタンクのあるお宅なら、配達してもらった灯油が家の裏手のタンクに入っている。冬の暮らしではごく当たり前の光景です。

ただ、この「家の外に置いてある灯油」が、毎年冬になると盗難の対象になっていることは、あまり知られていないかもしれません。今回は、灯油の盗難について、その手口と家庭でできる対策をまとめてみました。

灯油って、本当に盗まれるの?

「灯油なんて盗んでどうするの?」と思われる方もいるかもしれません。ですが、寒冷地の警察署では、冬になると灯油の盗難に注意するよう呼びかけるのが恒例になっています。

灯油は生活必需品で、しかも誰でも使えるものです。現金や貴金属のように足がつきにくく、価格が上がる年には「買うより盗む」という発想になる人も出てきます。家の外に置かれていて、鍵もかかっていない。盗む側から見れば、手を出しやすい条件がそろっているのではないでしょうか。

被害に遭っても「使った量を勘違いしていたのかな」と思って届け出ない方も多いと思います。実際に表に出ている件数より、潜在的な被害はもっと多いのかもしれません。

どうやって盗まれるの?

北海道警察の広報では、ホームタンクの灯油が盗まれる手口として、給油口のキャップを開けてポンプで吸い上げるケースと、タンクにつながるホースを切って抜き取るケースが紹介されています。

どちらも、特別な道具や技術がいるわけではありません。灯油用のポンプとポリタンクを持ってくれば、数分で作業が終わってしまいます。夜間、家の裏手にあるタンクから抜き取られれば、家の中にいてもまず気づかないと思います。

ポリタンクの場合はもっと単純で、タンクごと持ち去られます。玄関先に満タンのポリタンクが並んでいるのは、外から見ると「ここに灯油があります」と知らせているようなものです。

盗まれやすい置き方ってあるの?

現場でお宅を見て回っていると、灯油の置き場所には大きく2つのパターンがあると感じます。

ひとつは、道路から見える場所に置いてあるパターンです。玄関脇やカーポートの隅にポリタンクが並んでいると、通りがかりの人にも中身がわかります。

もうひとつは、人目のない場所に置いてあるパターンです。ホームタンクは家の裏手や建物の側面に設置されていることが多く、道路からも隣家からも見えにくい位置にあります。作業する側にとっては、誰にも見られずにじっくり抜き取れる場所ということになります。

見える場所は狙いをつけられやすく、見えない場所は作業がしやすい。どちらにしても、何も対策をしていなければリスクがあるということです。

家庭でできる対策は?

まず基本になるのは、ポリタンクを鍵のかかる場所に保管することです。警察も、ポリタンクは施錠できる物置などにしまっておくよう呼びかけています。玄関先に出しっぱなしにしない、というだけでも被害はかなり防げると思います。

ホームタンクの場合は、給油口やバルブに取り付けるロックなどの盗難防止グッズがあります。キャップを簡単に開けられないようにするだけで、抜き取りに手間がかかるようになり、狙われにくくなります。

また、タンクの残量をときどき確認しておくことも大切です。普段から「だいたいこのくらい減る」という感覚を持っておけば、急に減ったときに気づきやすくなります。

もうひとつ、見落とされがちなのが安全面です。灯油は消防法上の危険物にあたり、家庭での保管にもルールがあります。盗難の際にホースを切られたり、バルブを開けたまま放置されたりすると、灯油が流れ出して火災や環境汚染につながるおそれもあります。新潟県などでは、冬場にホームタンクまわりで配管のひびや灯油のにじみがないか点検するよう呼びかけています。盗難対策は、そのまま安全対策にもなるということですね。

防犯カメラは役に立つの?

灯油の盗難は、夜間に短時間で行われることがほとんどです。だからこそ、防犯カメラとセンサーライトの組み合わせが効果を発揮しやすいと思います。

ホームタンクのそばにセンサーライトがあれば、近づいた瞬間に周囲が明るくなり、その時点で諦める人も多いはずです。センサーライトの効果的な付け方はセンサーライトで不審者を撃退|防犯効果と正しい活用法でまとめていますので、あわせて読んでみてください。

防犯カメラを設置する場合は、タンクの給油口と、そこに近づく人の顔の両方が映る位置を意識するのがおすすめです。タンク全体を遠くから映しているだけだと、何かが起きていることはわかっても、誰がやったのかまでは判別できないことがよくあります。

それから、録画の保存期間にも気をつけたいところです。灯油の盗難は、気づくまでに日数がかかります。「先週より減りが早い気がする」と思って録画を見返したときに、もう上書きされて残っていなかった、ということにならないよう、少なくとも1〜2週間分は残せる設定にしておくと安心です。

家の外にある設備をどう管理するか、という点では、屋外コンセントは大丈夫ですか|電源まわりの管理という視点の記事とも共通するところがあります。灯油タンクも屋外コンセントも、普段はあまり意識しない場所だからこそ、一度見直しておく価値があると思います。

まとめ

灯油の盗難は、派手な事件ではありません。ですが、寒い時期に暖房の燃料がなくなるのは困りますし、知らないうちに何度も抜き取られていた、というケースもあります。

ポリタンクは施錠できる場所に置く。ホームタンクにはロックを付けて、残量をときどき確認する。暗い場所にはセンサーライトを、必要に応じて防犯カメラを。どれも大がかりなことではありません。

本格的に寒くなる前に、ご自宅の灯油がどこに、どんな状態で置かれているか、一度見に行ってみてはいかがでしょうか。少しでも参考になればうれしいです。

ワイズセキュリティでは、防犯カメラのオンラインストアを開設しています。最新スペックの防犯カメラを順次ラインナップしており、全製品1年保証付きです。設置場所や用途に合ったカメラ選びについてのご相談も承っていますので、お気軽にどうぞ。 https://wizsecurity.jp/shop/

引用元:https://www.police.pref.hokkaido.lg.jp/00ps/kitami-syo/kakuka/08_chiiki/805_mini-kouhousi/1217kamitokoro.pdf(北海道警察 北見警察署 上常呂駐在所だより) 引用元:https://www.city.sendai.jp/yobo-shido/hometank.html(仙台市 住宅用ホームタンクの注意事項) 引用元:https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/jouetsu_kikaku/1356891218998.html(新潟県 上越地域振興局 灯油の流出事故防止) 引用元:https://www.police.pref.hokkaido.lg.jp/00ps/chuou-syo/a1_kakuka/03_seiann/sensa-raito/sennsa-raitodeannzinnannzenn.pdf(北海道警察 センサーライトで安心安全)