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日が短くなると、防犯も変わる?|秋冬の夕方に見直したい家まわりのこと

10月に入ると、日が暮れるのが一気に早くなったと感じます。夏は仕事を終えて外に出てもまだ明るかったのに、気がつけば帰り道はもう真っ暗。「秋の日はつるべ落とし」とはよく言ったものです。

季節の移り変わりとしては風情のある話ですが、防犯の視点で見ると、この変化はけっこう大きな意味を持っています。暗い時間が長くなると、家のまわりの「見え方」が変わり、防犯カメラの映り方も変わります。夏のあいだ問題なかった対策が、秋冬には通用しなくなっていることもあるのではないでしょうか。

今回は、日が短くなるこの時期に、家まわりで一度見直しておきたいことをまとめてみました。

秋冬は、なぜ注意が必要なの?

まず知っておきたいのは、日没前後の「薄暮(はくぼ)時間帯」が、人の目にとって非常に見えにくい時間だということです。

交通安全の分野では、この時間帯がよく話題になります。警察庁の分析では、日没の前後1時間に死亡事故が集中しやすく、月別に見ると10月から12月が最も多いとされています。歩行者が関係する事故は、昼間の3倍以上にのぼるそうです。

これは交通事故の話ですが、裏を返せば「人の姿が見えにくくなる時間帯が、秋冬は帰宅時間と重なる」ということでもあります。近所の人の目が届きにくくなるのは、防犯にとっても同じことだと思います。

また、空き巣の発生を月別に見ると、年末年始を含む冬から春にかけて増える傾向があるという調査もあります。帰省や旅行で家を空ける機会が増える時期に、暗い時間の長さが重なる。秋は、その前に準備をしておくのにちょうどいいタイミングではないでしょうか。

夕方に「真っ暗な家」は、何を伝えている?

日が暮れても明かりがついていない家。外から見ると、それだけで「今は誰もいない」と伝えてしまっています。

夏は19時ごろまで明るいので、共働きのご家庭でも帰宅時間と日没がそれほどずれません。ところが秋冬は、17時前に暗くなる日もあります。家族が帰ってくるまでの1〜2時間、家が真っ暗なまま——という状況が、季節の変化で自然に生まれてしまうのです。

警察の広報でも、夕方以降に外出するときは複数の部屋の明かりをつけておく、テレビやラジオをつけて人がいる気配を出す、といった工夫がすすめられています。タイマー付きの照明やスマート電球を使えば、日没に合わせて自動で点灯させることもできます。夏に設定したタイマーの時刻を、そのまま放置していないか一度確認してみてください。

家に人がいるときなら安心?

「夕方は家にいるから大丈夫」と思われる方もいるかもしれません。ですが、夕食の準備や家族の団らんで一つの部屋に集まっている時間帯は、ほかの部屋や玄関まわりへの意識がどうしても薄くなります。

家に人がいる状態での侵入には「居空き」「忍込み」という手口があり、決して珍しいものではありません。手口の詳細については家にいるときも侵入される|「居空き」「忍込み」という手口の記事でまとめていますので、あわせて読んでいただけると参考になると思います。

暗くなったら、在宅中でも玄関と窓の施錠を確認する。これだけでも、夕方のリスクはかなり下げられます。鍵や窓まわりの基本的な対策は今日からできる家の防犯対策|鍵・窓・センサーライトまで基本をまとめましたで一通り整理しています。

防犯カメラの映像、夕方こそ見直したほうがいい?

ここは、現場を見てきた立場から特にお伝えしたいところです。

多くの防犯カメラは、明るいときはカラー、暗くなると赤外線を使った白黒映像に自動で切り替わります。周囲の明るさが一定を下回ると夜間モードへ移る仕組みです。

問題は、この「切り替わる前後」の時間帯です。昼でも夜でもない薄暗い時間は、カラーのままだとノイズが多く粗い映像になりやすく、かといってまだ赤外線モードにも入っていない——という中途半端な状態になることがあります。夏はこの時間帯が人の出入りの少ない19時前後だったのが、秋冬は帰宅や来客が多い16〜17時台にずれ込んできます。

ほかにも、この季節ならではの変化があります。

車のヘッドライトや西日が映り込むようになります。日が低くなると、夏には入らなかった角度から光が差し込み、画面の一部が白く飛んでしまうことがあります。

赤外線モードの時間が長くなるので、夏には気にならなかったレンズの汚れやクモの巣が、夜間映像で目立つようになります。赤外線がクモの糸に反射して、画面全体が白っぽくかすむケースは現場でもよく見かけます。

おすすめしたいのは、実際に暗くなりはじめる時間帯の録画を、一度見返してみることです。玄関に来た人の顔が判別できるか、駐車場の車がナンバーまで映っているか。昼間の映像だけで「ちゃんと映っている」と判断してしまうのはもったいないと思います。顔の判別にどのくらいの画質が必要かについては、実際のところ防犯カメラの画質、何万画素あれば十分なの?の記事も参考にしてみてください。映像がぼやけるときの対処法は防犯カメラの映像がぼやける、映らない時の対処法にまとめています。

センサーライトと組み合わせるとどうなる?

暗い時間が長くなる季節には、センサーライトの価値も上がります。

侵入を考える人は、姿を見られたり存在に気づかれたりすることを嫌います。暗がりで人の動きに反応して急に点灯する光は周囲から目立つため、それだけで抑止になると警察も紹介しています。センサーライトの種類や効果的な付け方はセンサーライトで不審者を撃退|防犯効果と正しい活用法で詳しく書いています。

防犯カメラとの組み合わせという意味でも、センサーライトは相性がいいと思います。ライトが点灯すれば、カメラは明るい状態で撮影できるので、白黒ではなくカラーで人物の服装や色まで記録できる可能性が高まります。

ただし、照らす向きには少し注意が必要です。ライトの光がカメラのレンズに直接入ると、逆光になって人物が真っ黒に映ってしまいます。設置したあとは、実際に夜に点灯させて、カメラの映像でどう見えるかを確認してみてください。

家族の「帰り道」も見直してみませんか?

最後に、家の中ではなく「家に入るまで」の話です。

秋冬は、仕事帰りも、お子さんの塾や習い事の帰りも、真っ暗な中での帰宅になります。玄関の前で鍵を探している数十秒は、意外と無防備な時間です。

玄関アプローチやカーポートが暗いままになっていないか。植木が伸びて、門扉のまわりに死角ができていないか。夏のあいだに茂った庭木は、秋に一度剪定しておくと見通しがぐっとよくなります。

防犯カメラで玄関まわりを映しておけば、家族が無事に帰ってきたかをスマートフォンで確認することもできます。帰宅通知の設定を見直しておくのもいいかもしれません。

まとめ

日が短くなる季節は、家のまわりの見え方も、防犯カメラの映り方も、夏とは変わってきます。

夕方に家が真っ暗になっていないか。在宅中でも施錠できているか。防犯カメラは、薄暗い時間帯にきちんと人物を記録できているか。センサーライトは、カメラの映像を邪魔していないか。どれも大がかりなことではありませんが、季節の変わり目に一度点検しておくだけで、冬に向けた備えになると思います。

年末年始の帰省シーズンを迎える前に、まずは今夜、暗くなった家のまわりを一周してみてはいかがでしょうか。何か気づくことがあれば、それが見直しのはじまりです。少しでも参考になればうれしいです。

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引用元:https://jafmate.jp/safety/accidentfile_20221220.html(JAF Mate 冬場の日没前後は魔の時間帯) 引用元:https://news.allabout.co.jp/articles/o/19636/(All About 空き巣被害は冬から増加) 引用元:https://www.pref.tochigi.lg.jp/keisatu/n41/hiroba/oyama/documents/mamadaekimaekoubandayori5gatugou.pdf(栃木県警察 小山警察署 間々田駅前交番だより) 引用元:https://www.police.pref.hokkaido.lg.jp/00ps/chuou-syo/a1_kakuka/03_seiann/sensa-raito/sennsa-raitodeannzinnannzenn.pdf(北海道警察 センサーライトで安心安全) 引用元:https://whitepapers.axis.com/download/wp_ir_in_surveillance_t10185792_ja_2501.pdf(Axis 監視における赤外線ホワイトペーパー)